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「手からゴハンで絆が深まる」あのしつけができちゃうって知ってた?

愛犬と飼い主さんが目と目をあわせ、注目させるしつけが「アイコンタクト」です。
教えておくと、愛犬は飼い主さんに注目するようになるので、オスワリやオイデなどの指示が伝わりやすくなります。
また、愛犬と見つめ合うことで、オキシトシンというホルモンの分泌が促進されます。
オキシトシンは愛情や友情、信頼などの感情に関与。
お互いに幸福感が増し、絆が深まると言われているのです!

そんな基本中の基本のしつけともいえる「アイコンタクト」の教え方について、家庭犬しつけインストラクターの西川文二先生に伺いました。
(撮影/佐藤正之)

ステップ1 フードを手から1粒ずつ与える

フードを握ったままニオイをかがせます。(撮影/佐藤正之)
フードを持つ手に注目させることで、アイコンタクトを教えていきます。
まず、フードを1粒もって、手の中に握りこみます。
手のひら側を上にして、ニオイをかがせ、愛犬の気をひきましょう。
ほめて手の中のフードを与えて。(撮影/佐藤正之)
愛犬が手に鼻をくっつけてニオイをかいできたら、「イイコ」とほめて手の中のフードを与えて。
10粒ぶんほど繰り返して教えたら終了。
時間をおいてまた練習をします。
握った手を差し出すと、手に注目して自ら鼻をくっつけてくるようになるまで練習しましょう。

ステップ2 握った手をあご下に移動して、アイコンタクトをする

手をあごの下あたりに移動すると、目が合うはず!(撮影/佐藤正之)
ステップ1同様に、フードを握った手のニオイを愛犬にかがせて気をひきます。
次にその手をあごの下あたりに移動。
手の動きを追って上を向いた愛犬と、自然と目が合うはずです。
目が合ったら「イイコ」とほめて、手の中のフードを与えましょう。
何度か繰り返し教えたら終了。
時間をおいてまた練習するようにします。
飼い主さんの手の動きを目で追うようになるまで、毎日練習しましょう。

慣れてきたら、最初に手を差し出すタイミングで名前を呼ぶ

慣れたら、手のニオイをかがせるタイミングで名前を呼んで。(撮影/佐藤正之)
ステップ2の練習がスムーズにできるようになったら、最初に愛犬の名前を合図として言います。
名前を呼んでから、フードを握りこんだ手のニオイをかがせましょう。
その後は、上記のステップ2の内容と同じ。
手をあご下に移動して目を合わせ、できたらほめてフードを与えます。

ステップ3 手のニオイをかがせずにアイコンタクト

握った手をかがせず、愛犬の鼻から少し離れた位置で見せます。/(撮影/佐藤正之)
ステップ2を繰り返し練習すると、愛犬は手の動きを目で追うようになっているはず。
フードを握った手のニオイをかがせずに、愛犬の鼻から少し離れた位置でその手を見せます。
手をあごの下へ。(撮影/佐藤正之)
見せた手をあごの下に移動すれば、目が合うはず。
すかさずほめて、手の中のフードを与えましょう。

慣れてきたら、最初に手を見せる直前に愛犬の名前を呼び、それから手を見せるようにして。
愛犬は「名前を呼ばれる→飼い主さんに注目する→イイコトがある」と覚えていきます。

ステップ3の流れがスムーズにできるようになったら、手の中にフードは握らずに同じことを行います。
目が合ったら、あらかじめ腰につけておいたおやつポーチからごほうびを取り出して、ほめて与えましょう。

アイコンタクトを屋外でも使ってみよう!

屋外でも便利です!(撮影/佐藤正之)
散歩中、道路に愛犬が気にしそうなゴミが落ちていたら、アイコンタクトをしながら通過。
拾い食いを防げます。
また、アイコンタクトをしながら歩くと、愛犬は自然と飼い主さんのそばを歩くようになるため、リードの引っ張りも予防可能に。
アイコンタクトをしながらほかの犬をやり過ごせば、すれ違い吠えを防ぐこともできます。
いかがでしたか?とても便利なしつけ、アイコンタクト。手からフードをあげるだけで教えられるので、さっそく今日から実践してみてくださいね!

お話を伺った先生/Can! Do! Pet Dog School代表 家庭犬しつけトレーナー・西川文二先生
参考/「初めて飼い主さんのいぬのきもち」2022年4月号『はじめてのしつけ コンプリートドリル vol.2』
写真/佐藤正之
文/いぬのきもち編集室
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