犬がいる生活をイメージしよう
犬を飼うということは、新しい家族が増えるということ。そこには楽しいことや嬉しいこともたくさんありますが、お世話に時間が取られたり、動物病院などの費用がかかったり、ときには辛い経験をすることもあるでしょう。飼い主さんとなる人の生活全般が、ガラッと変わってしまうことも考えられます。
もし犬を家族に迎える前には、犬がいる生活をしっかりとイメージし、費用や時間配分などの事前シミュレーションをすることが大切になってきます。今回は「犬のお世話」に重点を置いてご紹介しますので、どのように分担するのか?誰が担当するのか?など、実際の生活をイメージしながら読み進めてみてください。
「日常のお世話」分担制がおすすめ!
散歩は誰が行く?
犬にとっての散歩は、いい運動になるだけではなく、外のニオイをかぐなどさまざまな刺激が楽しめるものです。基本的には1日2回程度、子どもだけで犬の散歩に行くのは危険なので、必ず大人が付き添わなければなりません。
ご飯は誰が与える?
犬のご飯は生後3カ月までは1日4回、生後半年までは1日3回、それからは1日2回が目安です。それ以外にもしつけやトレーニングをする際に、ご褒美としてフードを与えることがあるでしょう。その場合は、1日の総給与量を越えないように、管理して与えることが重要になります。
お手入れは誰がする?
ブラッシングや歯磨き、爪切りといった日常のお手入れは、見た目を整えるだけでなく、愛犬をケガや病気から守るためにも大切なお世話です。しかしお手入れが好きという犬はあまりいないので、1人で全ておこなってしまうと、その人を「苦手な人」と認識してしまう場合も。可能な限り家族全員で分担するとよいでしょう。
「もしも」に備える
愛犬が病気になったらどうする?
たとえ正しくケアしていても、病気やケガをしてしまう場合があります。通院が必要になったり自宅での介護が必要になったりした場合、誰がどのように対応できるかを考えておきましょう。
愛犬に介護が必要になったら
愛犬が病気にかかる、もしくは高齢になると、それまで犬が自分でできていたことができなくなることがあります。手助けが必要になるかもしれない「10年後の暮らし」も、はじめのうちに話し合っておきましょう。
飼い主さんが病気になったら
事故や病気、ケガの心配は愛犬だけではありません。飼い主さん自身も心身の健康を害してしまう可能性があります。「もしも愛犬と暮らせなくなったら…」ということを、考えておかなければなりません。
愛犬にしっかりとしつけをしておき、できるだけたくさんの親戚や知人に話をしておくことで、「もしも」のときに対応できることがあるかもしれません。あまり考えたくはないですが、新たな飼い主を探さなくてはいけないケースも想定しておきましょうね。
しつけや遊びなどのコミュニケーションも大切
犬の飼い初めは、正しいしつけが重要になってきます。愛犬と一緒にいられる時間が長く、しっかりとしつけに向き合える大人が中心となって、愛犬をしつけましょう。そして、遊ぶことも大切です。家族全員が遊んであげられるとベストですが、難しい場合は1人でも犬と遊んでコミュニケーションをとりましょう。
犬を飼うと生活にメリハリが生まれ、生活の質が豊かになり、精神的に癒されることも多くなります。しかし当たり前ですが、メリットばかりでなく、デメリットもあります。事前にイメージした内容を提示し「本当に飼えるのか?」と家族と話し合ってみることが大切です。
出典/「いぬのきもち」『犬との暮らし大事典』(監修:「Can ! Do ! Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。