1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 雑学・豆知識
  4. なぜ?なんで?犬の体のデザインの違いには理由があった!

犬と暮らす

UP DATE

なぜ?なんで?犬の体のデザインの違いには理由があった!

犬の目の色が違うのはなぜ? 全身毛で覆われているのはなぜ? 犬の体のデザインにはそれぞれ理由があったようです。今回は、哺乳動物学者の今泉忠明先生に犬の体のデザインの理由について詳しく教えていただきました。

目の色が青色や緑色なのはなぜ?

シベリアン・ハスキーのライくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
目の色をつくるメラニン色素は、日射量が関係するといわれています。多くの犬は黒色や茶色の目をしていますが、北方系の犬種であるシベリアン・ハスキーなどは、青色や緑色になることが。これは、北方では日照量が少なく、メラニン色素の生成が抑えられるからだと考えられます。

全身を覆う毛の役割とは?

トイ・プードルのラズくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の全身をおおっている毛は、いわばオールマイティなアウターです。天気や気候に合わせて、寒さや雨、紫外線などからデリケートな薄い皮膚を守っています。
また、病原体が皮膚に侵入することも防ぐので防護服として、敵の攻撃からも身を守るので防具としての機能も併せもっています。

ほかにも、プードルのような巻き毛は空気を含み水に浮きやすいため、カモ猟で活躍し、オオカミなどから羊を守るために活躍していたコモンドールなどは、自身の体が敵の牙で傷つかないようにドレッド風の縄上毛になっています。

つま先立ちの理由や肉球、爪の役割

小型犬のももちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は、かかとをつけずにつま先立ちで歩く「趾行性(しこうせい)」。もともと足裏全体を地面につけて歩いていましたが、獲物を捕らえるために長距離を疾走する必要があったため、つま先立ちになりました。
その結果、足が長くなり接地面が少なくなったことで、効率よく地面を蹴ることができるように。さらに、足音を立てずに獲物に忍び寄り、機敏に捕獲することも可能になったようです。

また、ゴムのように弾力のある肉球は人の靴でいう靴底で、カーブした「釣爪」は急な斜面や崖を登るときなどにスパイクのような役割を果たしています。
当たり前のようにみていた犬の体ですが、それぞれに役割があってのデザインだということがわかりました。愛犬の色や形もよく観察してみてくださいね。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「いぬのきもち」2022年8月号『色 形 すべてに理由があった! 犬のカラダなるほどデザイン』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る