犬が体を舐めたり尻尾を追いかけたりする理由　痒い？ストレスなの？

愛犬が体を舐めたり尻尾をぐるぐると追いかける仕草が多くみられるときは、体と心の状態を気にかけてあげましょう。

「犬が体を舐めたり尻尾を追いかける理由」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

犬が自分の体を舐める理由

痒い？ストレス？犬が体を舐めたり尻尾を追いかける理由とはいぬのきもち — いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬が体を舐める行動は、

自分の体についているニオイや汚れをとりたい

傷口がある

痛みや痒みがある

自分の気持ちを落ち着かせたい

といった時にみられることが多いです。

ただし、日常生活に支障が出ていたり、飼い主さんの声掛けに反応しないほど夢中に体を舐め続けている場合は異常な行動といえるでしょう。

「愛犬が自分の体を舐める」その対処法

飼い主さんは、愛犬が体を舐めすぎていることで炎症が起きたり皮膚が赤くなっている場合などでは体の変化に気がつきやすいですが、心の変化やストレスに関してはそのコによって原因も行動も異なるため変化に気がつきにくい場合があります。

愛犬にいつもと違った行動がないか、不安につながるような変化や出来事がなかったなどを気にかけてあげることが大切だと思います。

犬が自分の尻尾を追いかける理由

犬が尻尾を追いかける行動は、

遊びの一環

ストレス発散

興奮している

暇つぶし

飼い主の気をひくため

痒みがある

マダニの吸血

常同障害

などの理由でみられることが多いです。

この尻尾を追いかける行動がときどきみられる程度であったり、おやつなどを与えるために愛犬に声を掛けたときに止めることができる場合は問題ないでしょう。

ただし、尻尾を傷つけたり、脱毛がみられる場合では尾追いの治療が必要になる場合もあります。

「愛犬が尻尾を追いかける」その対処法

犬が自分の尻尾を追いかけるときは、皮膚炎を起こしていたりマダニの吸血があったり、常同障害（病的なまでに同じ行動を続ける、または何度も繰り返す心の病気）による行動である場合もあります。

この行動をやめさせたい場合に注意することとして、尻尾を追いかけているときに頻繁な声掛けをしてしまうと飼い主さんにかまって欲しくてより追いかけるようになる可能性があるため、なるべく関心を示さないほうがよいかと思います。

どうしてもやめさせたい状況では、おやつやおもちゃなどを使って犬の気を引く方法があります。また、尾追いの行動が目立つ場合、普段から散歩や遊びの時間を多めにすることで、抑えることができるかもしれません。

愛犬の仕草に気になることがある場合は、体の状態をチェックしたり行動をよく観察することが大切ですね。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生）
参考：いぬのきもちWEB MAGAZINE 病気・症状データベース常同障害[じょうどうしょうがい]
取材・文／maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

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