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事故や災害から愛犬を守れる! 絶対に教えたい「4つのしつけ」

「しつけ」は愛犬をさまざまな危険やトラブルから遠ざけ、命を守るために絶対に必要なものであり、そのことを知っていれば「面倒」「かわいそう」とは思わないのではないでしょうか。
今回は、脱走や災害など、命にかかわる事故から愛犬を守るためのしつけを、獣医師でペットドッグトレーナーの藤本聖香先生に教えていただきました。

【オイデ】道路への飛び出しや危険物から守る!

イラスト/SORRY.
イラスト/SORRY.
オイデは、愛犬を飼い主さんのそばに来させるしつけ。愛犬が脱走をして道路に出てしまったときや、災害で愛犬が危険な場所にいるときなど、すぐに呼び寄せたいときに使うととても有効です。

愛犬を確保できる位置まで来させ、首輪を持つ

このときのオイデは、愛犬を確保しやすいよう、飼い主さんが触れられる位置まで来させることが大切。おやつを持った手を足につけて「オイデ」と言い、愛犬が近くまで来たら首輪をつかむことを練習しておいて。
「オイデ」と呼んで、愛犬が近くまできたら首輪をつかむ
「オイデ」と呼んで、愛犬が近くまできたら首輪をつかむ

【ハウス】災害時の落下物などから守る!

イラスト/SORRY.
イラスト/SORRY.
ハウスは、愛犬をクレートなどの特定の場所に入れ、落ち着かせるしつけ。地震が起こったときに落下物から身を守るためや、避難所で安心させるために使えます。

四方を囲まれたクレートなどをふだんからハウスとして使う

落下物から守れるよう四方を囲まれたクレートなどをハウスにすると◎。ふだんから置いておけば愛犬が安心できる場所になり、非常時には指示がなくても自ら入ってくれることも。
ふだんからハウスとして使うのがポイント
ふだんからハウスとして使うのがポイント

【マッテ】割れたガラスや脱走から守る!

イラスト/SORRY.
イラスト/SORRY.
マッテは、愛犬をその場にとどまらせるしつけ。地震で愛犬のまわりに割れたガラスなどの危険物があるときや、愛犬が脱走してしまったときに使うといいでしょう。

飼い主さん不在でもマッテできるようにする

愛犬にマッテをさせ、数秒だけ扉を閉めてすぐに戻る練習から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう。飼い主さんが見えなくてもマッテができるようにレベルアップしておくと、使えるシーンが増え、愛犬の安全を確保できる確率が上がります。

【ダシテ】命にかかわる誤食から守る!

イラスト/SORRY.
イラスト/SORRY.
ダシテは、愛犬が口にくわえたものを出してもらうためのしつけ。近年のコロナ禍ではマスクが道に落ちていることが多いので、そうした危険なものを口にしたときに使えます。

遊びで楽しく教えて!

同じくらい好きなおもちゃを2つ用意し、1つで遊ばせたら、「ダシテ」と言ってもう1つのおもちゃを振って遊びに誘います。愛犬が振っているおもちゃにつられておもちゃを口から落としたら、振っていたおもちゃを遠くに投げて取りに行かせます。交互に繰り返し遊ばせると、「ダシテ」の言葉で口を開けてくれやすくなります。
遊びながら覚えさせよう
遊びながら覚えさせよう
いかがでしたか? とっさの事故に備えるには、日ごろからのトレーニングで習慣化しておくことが大事。愛犬といっしょに、楽しみながら取り組んでみてくださいね。
お話を伺った先生/英国APDT認定ペットドッグトレーナー・獣医師 藤本聖香先生
参考/「いぬのきもち」2023年2月号『事故から!病気から!ストレスから!守るしつけ』
写真/中川文作
イラスト/SORRY.
文/いぬのきもち編集室
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