いつ起きてもおかしくない大地震。もしものときには、愛犬と飼い主さんの安全を確保しなければいけません。今回は、ふだんからできる部屋の中の備えについて、防災士でもある浜田あゆりさんに教えていただきました。
地震が発生したらどうしたらいいの?
自宅で愛犬と一緒にいるときに地震が発生した場合、どのような行動をとるといいのでしょうか。
突然の地震に驚いて、飼い主さんのそばに寄るコもいれば、どこかに逃げ込むコもいるでしょう。飼い主さんと愛犬が安全に避難できるように、まずは環境を整えましょう。
愛犬を守るためにできること
犬が逃げ込める頑丈なハウスを複数用意する
ふだんよくいる部屋にクレートやゲージなどを置いておくことで、地震が発生した際に犬が自ら逃げ込むシェルターになります。落下物などから愛犬を守るために、ケージは屋根付きのものにし、クレートは頑丈な机の下などに設置するといいでしょう。
身元がわかるものを装着しておく
愛犬が万が一脱走してしまったときに備え、身元がわかるものをふだんから装着しておきましょう。マイクロチップは脱落の心配がないため、身元を確実に特定することができるので安心です。また、首輪には鑑札や狂犬病予防注射済み票と合わせて迷子札もつけておくといいでしょう。
※マイクロチップは、2022年6月1日より、ブリーダーやペットショップなどで販売される犬への装着が義務化されました。すでに飼っている犬への装着は飼い主の努力義務となります。
愛犬と飼い主さんを守るためにできる部屋の備え
自動点灯ライトの準備
停電と同時に自動点灯してくれる、コンセントに差し込んでおくタイプの懐中電灯兼照明は、夜間に地震が発生した際に役立ちます。愛犬がよくいる部屋に設置しておきましょう。
レースカーテンは閉めておく
レースのカーテンはつねに閉めておくことで、窓ガラスが割れてしまったとしても、ガラスの破片が飛び散るのを防いでくれます。飛沫防止フィルムを張るとより安心です。
窓のカギやストッパーはかけておく
身の危険を感じると外へ脱走しようとするコもいます。脱走を防ぐためにも、ふだんから窓などの戸締りは慎重にしておきましょう。
ほかにも、テーブルの上に置いたコップの下に滑り止めトレーを使用しておくなどすると、なおよいでしょう。
災害に備えた環境について考え、準備していきたいですね。
お話を伺った先生/浜田あゆりさん(「ペット防災せたがやネットワーク」代表理事 防災士 愛玩動物飼養管理士)
参考/「いぬのきもち」2023年3月号『「もしも」を絵本仕立てでシミュレーション 地震が来た! 愛犬とどうする?」
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。