雨が続いて、人も犬も気分が下がりがちな梅雨。「雨で散歩に行けない問題」は、“梅雨のお悩みあるある”の一つですよね。そこで今回は、雨で散歩ができないときのストレス解消法と雨の日の散歩のポイントについて、獣医師の南直秀先生にお話を伺いました。
雨で散歩に行けない梅雨はストレスがたまりがち
雨の日が多い梅雨は散歩を控えることも多く、運動不足から愛犬がストレスをためがちです。また、雨の日の散歩が苦手な犬にとっては、雨の中を歩かなければならないことがストレスになる場合も。
散歩に行けないことで運動不足になり太ってしまうケースや、ストレスの発散手段として吠えたり噛んだり、物を壊したりといった行動につながるケースもあります。そのため、上手に運動不足を解消してストレスをためないようにすることが大切です。
頭を使う室内遊びでストレス発散
散歩に行けない日は、室内でできる頭を使う遊びでストレスを発散させるのが効果的。ここでは、おすすめの遊びを3つご紹介します。
1. モッテコイ
投げたおもちゃを持ってくる遊びです。「チョウダイ」などのかけ声で愛犬がおもちゃを取ってこられたら、おやつと交換して満足感を与えましょう。
2. 宝探し
タオルなどでおやつやおもちゃを隠して、ニオイを頼りに探させる遊びです。犬が嗅覚を使って集中するため、脳にほどよい疲労感を与えられます。
3. 知育おもちゃ
中におやつを入れて、取り出して遊べる「知育おもちゃ」を使うのも効果的。ごほうびを得るために犬自身に考えさせることができ、頭を使うことでストレス発散になります。
トレーニングもストレス解消に効果的
上記で挙げた3つの方法のほかに、指示しつけのトレーニングをするのも効果的です。飼い主さんとコミュニケーションをとることが、愛犬のストレス解消に役立ちます。
雨の日の散歩は雨具を上手に活用して
雨の日でも散歩に行くときは、犬用のレインコートや長靴を着用させるのも手段の一つ。ただし、気温によっては熱中症のおそれがあるため、通気性がよく、湿度のこもらない素材を選ぶことが大切です。また、犬によってはこれらの雨具を着用すること自体がストレスになる場合もあるので、嫌がるときは無理に着用させないようにしましょう。
散歩に行きづらい梅雨は、運動不足から太りやすくなったり、ストレスで問題行動を起こしたりしやすい時期です。上手に対策をして、愛犬が快適に乗り切れるようにしてあげたいですね。
お話を伺った先生/南直秀先生(東京動物医療センター副院長)
参考/「いぬのきもち」2018年6月号『ジメジメした季節に起こりやすい体調変化に気を付けて梅雨の不調から愛犬を守ろう!』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。