犬と暮らす
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熱中症や夏バテにつながる“犬にとってタブー”なお世話って?
熱中症と夏バテの違いって?
熱中症
熱中症は、高温多湿な環境・状況が原因で体温調節ができなくなる病気です。犬の平熱は38〜39℃とされますが、熱中症になると40.5℃を超えます。症状が進むと意識障害を起こして多臓器不全に陥るため、早急な治療が必要です。自力で水も飲めず、舌を出してヨダレを垂らしながらハァハァと呼吸しているようなら、熱中症を疑いましょう。
夏バテ
夏バテは、高温多湿の時季に見られる体の不調のこと。じつは多くの犬がなる状態で、初期症状は食欲の低下です。夏バテが悪化したり、ほかの病気が絡んだりすると、元気消失・下痢などの症状が出ることもあります。食べる量や勢いがいつもより2割ほど落ちる程度なら、様子見でもOK。それ以上食べなかったり、急に食べなくなったりしたときは、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
ここからは、飼い主さんがついやってしまいがちな“お世話のタブー”をご紹介します。
タブー1:日が差す窓際にハウスを置く
<解決法>
ハウスは、直接日が当たらない場所に置きましょう。エアコンや扇風機などの風が適度に当たる場所なら、湿気がたまりにくいのでベストです。
タブー2:留守中にエアコンだけで室内環境を調整する
<解決法>
コンセントを差しただけで動くタイプの扇風機やサーキュレーターなら、停電後も再稼働するのでエアコンと併用すると安心ですよ。
タブー3:サークルに天板をのせる
<解決法>
サークルに屋根を設けるのは、飛びつきや災害対策として大切。夏のあいだは余ったサークルの一面など柵状のものをのせて、空気が循環するようにしましょう。
タブー4:吊り下げ式の給水機だけを使う
<解決法>
吊り下げ式の給水器とは別に、ボウルに入れた水も用意しましょう。吊り下げ式給水器のノズル下に、専用ボウルを取り付けるのもよいでしょう。
参考/「いぬのきもち」2020年8月『熱中症や夏バテにつながるタブー27』
文/柏田ゆき
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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