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見た目&行動でわかる? 知っておきたい犬の「老化サイン」!

「うちの愛犬はまだまだ若い」、そう思っていても、シニア期にさしかかる年齢の犬たちは、確実に「老いのサイン」を出しています。どのような変化が老いのサインなのかを飼い主さんが知っていれば、いち早くお世話の見直しをすることができますよね。

そこで今回は、犬の見た目や行動にあらわれる「老いのサイン」について、犬の訪問ケア「ドッグケア スマイル」を主宰する清水佐知子先生に伺いました。

愛犬の老いを認め、シニア犬にあったお世話に切り替えよう

くつろぐ2頭の犬
Ryan McVay/gettyimages
犬も人と同様、年をとると見た目に変化があらわれたり、今までできていたことができなくなったりしてきます。日常的なお世話のなかには、愛犬の変化に合わせて早めに見直したほうがいいものも。そのため、犬の「老いのサイン」がどういうものかを飼い主さんが知っておくことが、とても大切です。
一般的に、犬は7才からがシニア期といわれています。そのころからあらわれ始める老化サインについて紹介します。

犬の老化サイン・見た目編

寝そべる犬
Chris Amaral/gettyimages

加齢によって、水晶体が硬くなる核硬化症や白内障などの病気を発症すると、目が白っぽく見えることがあります。また、まばたきが減って目が乾燥し、目やにが増えるケースも。目が白く見えたら受診しましょう。

毛の色を作る細胞が衰えることで、白っぽい毛や色が薄い毛が増えてきます。また、消化吸収機能が衰えて被毛に栄養が行き届かなくなると、毛づやが悪くなったり毛が薄くなったりすることも。
ホルモンの病気が原因で、毛が薄くなったり抜けたりすることもあります。

色素が歯の表面に沈着し、歯が黄ばんでくることがあります。また、口内の菌が増えて口臭につながることも。口臭の原因が歯周病というケースも多いため、口臭が気になったら必ず動物病院を受診しましょう。

消化吸収機能や新陳代謝の衰えにより、食事量を変えなくてもやせたり太ったりすることがあります。やせてしまう場合は病気のおそれもあるので、獣医師に相談を。
また、飲水量が減ったりデトックスの機能が衰えたりすることで、体内に毒素や老廃物がたまり、体臭が強くなることもあるようです。

皮膚

体の代謝機能が鈍ると、皮膚にシミができやすくなります。また、体や顔などにイボができやすくなることも。大きくなるイボやしこり、シミはがんのおそれがあるため、気付いたタイミングで動物病院を受診してください。
また、加齢で体内の保水力が落ちることで、肉球や鼻の表面が乾いてガサガサになることがあります。

犬の老化サイン・行動編

散歩中の犬
Halfpoint/gettyimages

歩くスピードが落ちる、走らなくなる

加齢で足腰の筋肉が衰えると、歩行などの動きが鈍くなり、歩くスピードが落ちたり走らなくなったりします。

食べこぼしや食べ残しが増える

視覚や嗅覚などの感覚機能が衰えると、こぼしたり残したりしていても気付きにくくなることがあります。

寝ている時間が増える

体力の低下によって疲れやすくなり、寝て過ごすことが多くなります。また、好奇心が薄れることで活発さがなくなると、そのぶん寝る時間も増えるようです。

段差でつまずいたり、物にぶつかったりしやすくなる

足腰の筋肉が衰える、力加減の感覚が鈍る、視力が低下するなどによって、段差でつまずいたり物にぶつかったりしやすくなるケースがあります。

おなかがゆるくなったり、便秘になったりする

個体差があるものの、消化吸収機能の衰えによって、下痢や便秘を引き起こすこともあるようです。
今回ご紹介したサインは、あくまでも目安です。症状には個体差があるので、シニア期の愛犬を飼育するなかで気になることがある場合は、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
お話を伺った先生/清水佐知子先生(犬の訪問ケア「ドッグケア スマイル」主宰 動物看護師 ペットケアマネージャー)
参考/「いぬのきもち」2023年5月号『老いのサインに気づいたときが見直しどき 先手を打つ! シニア犬のお世話術』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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