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犬は夏に弱い動物? 犬にとって日本の夏が過ごしにくい5つの理由

犬は暑さに弱く、夏が苦手な動物といわれていますが、その理由について考えてみたことはありますか?

「犬にとって夏が過ごしにくいといわれる理由」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生が解説します。

犬が暑さに弱く、夏が過ごしにくいといわれる理由

犬は夏に弱い動物? 犬にとって日本の夏が過ごしにくい5つの理由 いぬのきもち
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犬が暑さに弱いというのはさまざまな理由がありますが、今回は主な5つの理由についてお話ししていきたいと思います。

①犬は人と体の仕組みが異なり暑さに弱い動物であるから

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人は暑さを感じたときに汗をかいて体を冷やして体温調整を行いますが、犬には汗腺がごく限られた場所にしかなく、汗をかいて体を冷やすということがほとんどできません。

その代わりにハァハァと舌を出しながら呼吸をするパンティングを行うことなどで体の中の余分な熱を体外に放出しながら体温を調節していますが、人に比べると犬は体の熱を排出することが苦手な動物だといえます。

②被毛の特徴から暑さに弱い犬種もいる

犬のなかには被毛に特徴のある犬種もいます。

犬の被毛にはアンダーコートとトップコートという大きく2種類の被毛があり、このアンダーコートが多い犬は毛の中に熱がこもりやすいため、短時間で体全体に熱が溜まってしまうことから暑がりやすいといわれています。

③短頭種の犬はより体温調節が難しい

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犬は主に呼吸によって熱を放出して体温調節を行います。しかし、マズルの短い短頭種の場合では、頭蓋骨そのものの奥行きが短いため、一般的なマズルの長い犬種と比べると鼻や口腔の大きさ、深さが小さくなってしまいます。

このためパンティングによって放出できる熱量も減ってしまい体温調節がしにくくなってしまうので、暑さに弱いといわれることが多いです。

④犬種によっては日本より寒い地方が起源の犬たちが日本で暮らしていることがあるから

犬は夏に弱い動物? 犬にとって日本の夏が過ごしにくい5つの理由 いぬのきもち
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犬にはさまざまな犬種がありますが、犬種によっては起源が日本に比べて寒い地方であることもしばしばあります。

寒い地方が原産のコたちは、保温力の高い被毛を持っているなど体の構造の違いから、日本の夏を過ごすための工夫が必要となります。

⑤地球温暖化や気候変動は犬の健康にも関わるから

近年は、地球温暖化や気候変動などから、夏は人も熱中症の危険が高まるなど命に関わるほどの暑さになる日も増えています。

これは犬にとっても同じ環境で、犬種にかかわらず全ての犬たちにとって日本の暑い季節が過ごしにくくなっているともいえるでしょう。
犬は人とは異なる体の仕組みを持つことから、暑い夏を過ごすことは大変なことといえますよね。暑い季節、人も犬も熱中症にならないように注意しましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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