犬は散歩中に地面やほかの犬のニオイをクンクンと嗅ぎますよね。 犬は優れた嗅覚で、いろんな情報を収集しています。ニオイを嗅ぐ場所から見えてくるしぐさの意味を獣医師の増田宏司先生に伺いました。まずは、クンクンする犬たちの可愛い画像からご覧ください。
あちこちをクンクンする犬たち
お散歩中にクン活にいそしんでいるのは、柴のこむぎちゃん。あちこちのニオイを嗅ぐのが大好きなんだって。
ドッグランでもマイペース
地面のニオイを嗅いでいるのは、チワワのビスコくん。ドッグランでもニオイを嗅いでマイペースに楽しみます。
家の中でクンクン
家の中でクンクンしているのは凪くん。タンスのニオイを嗅いでいるんだって。
肉球のニオイが気になる
ウニくんは、自分の前足に鼻をつけて、何やらニオイを嗅いでいるみたい。肉球のニオイが気になるのかな!?
美容院のニオイが気になる
ポメチくんは、美容院から帰った杏ちゃんのニオイが気になります。いつもと違う、いいニオイがするのかもしれませんね。
犬は地面のニオイを嗅いで情報を集めている
犬の嗅覚はニオイの種類によっては人の約1億倍といわれるほど鋭く、汗などの分泌物や排泄物のニオイを細かく嗅ぎ分けます。地面のニオイを嗅ぐことで、その場所を「いつ・どんな人や犬が通ったか?」などの情報を調べているのです。
あいさつで、ほかの犬のニオイを嗅ぐこともある
ほかの犬や友達の犬に会ったときに、お尻や顔まわりのニオイを嗅ぎあうことがあります。これは、嗅覚を使って相手の年齢や性別、気分や体調を調べる意味があるしぐさ。クンクンしながら、お互いにあいさつしあっているのです。
ニオイを覚えたくて、人のお尻を嗅ぐこともある
犬同士だけではなく、人のお尻のニオイを嗅ぐこともあります。これは相手の情報を知ろうとするしぐさ。その人のニオイを覚えたい場合や、仲よくなっていい関係を築こうとしている場合もあります。
愛犬がクンクンし始めたら? 上手な付き合い方
散歩中のニオイ嗅ぎは、犬にとって貴重な情報収集の時間。愛犬がクンクンし始めたら、「危険がないか・迷惑がかからないか」まわりをしっかりと確認したうえで、適度に嗅がせてあげましょう。
ニオイ嗅ぎは、犬が社会で生きていくうえで欠かせないしぐさ。散歩中にクンクンするのは犬にとって必要な時間なので、これからも上手に付き合っていきましょう。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部バイオセラピー学科(伴侶動物学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2018年5月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.12 あちこちくんくん♡』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。