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犬の「げっぷ」「咳」この生理現象大丈夫? 注意が必要なケースとは

生き物の体に起こるさまざまな生理現象はもちろん犬にもありますが、なかには病気を疑ったほうがいいケースも。今回は犬の「げっぷ」「咳」「のどが渇く」といった生理現象について、獣医師の野矢雅彦先生が解説します。

げっぷが出る

チワワのルチルちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
胃にたまったガスがお尻から出たものがおならで、口から出たものがげっぷです。とくにガツガツとゴハンを食べる犬の場合、空気もいっしょに飲み込んでいることがあり、それだけげっぷの回数も多くなりがち。そのため食後に多く、回数が多くなければそこまで心配はいりません。

注意したいのはこんなとき! 嫌なニオイがする/回数が多い

げっぷで注意したい点は、ニオイと回数。鼻を突く嫌なニオイがするときは、胃炎や胃の腫瘍の疑いが。また、何か異物を飲み込んでしまい、異物が胃にとどまって発酵しているようなときも、げっぷの回数が増えニオイがきつくなります。臭うげっぷが繰り返し出ているときは、動物病院に相談を。

咳が出る

あざとかわいい楓ちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
生理現象のなかでも咳は注意が必要で、咳が出ている状態のほとんどが「異常がある」と考えてください。心配がない咳は「むせ」といわれるもので、突然口を大きく開けて「ゲホォ」と何か吐き出すような咳です。多くは数分以内におさまり、その後、咳も出ずに普通にしていれば心配いりません。

注意したいのはこんなとき! 回数が多い/継続して出ている

咳はのどか気管支に異物や炎症などの刺激が加わったときに、それらを排除するために起こるもの。多いのは咽喉頭炎(いんこうとうえん)や気管支炎ですが、なかには慢性心不全からくる咳や、呼吸のたびに気管が扁平化して咳が出る気管虚脱といった病気のおそれもあります。

のどが渇く

お散歩中のはなちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
のどの渇きは、体液量の減少や体内の浸透圧の上昇を体のセンサーが察知することで起こります。とくに運動や発汗、暑さ、味のついた食べ物を食べさせるなどすると、通常時よりものどの渇きを感じるように。健康な犬が飲む1日の水の量は、体重1kgあたり10~30㎖が目安です。

注意したいのはこんなとき! 水を飲みすぎる

のどの渇きは水を飲むことによって解消しますが、その量が目安を超えている場合は異常のサインです。腎臓病や糖尿病、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、アジソン病、高カルシウム血症、精神的ストレスなどの病気が潜んでいることも。
げっぷや咳、のどが渇くなどは人でもよく見られる生理現象です。しかし場合によっては、異常のサインとなることも。今回ご紹介した内容も参考に、日ごろから愛犬の様子を観察し、異変にすぐに気づけるようにしたいですね。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)
参考/「いぬのきもち」2022年11月号『おなら げっぷ いびき……もしかしてキケンかも 病気が潜む生理現象』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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