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嫌がらない&疲れにくい! シニア犬のお手入れの極意

愛犬がシニア期に入ると、若いころは想像できなかったお手入れのお悩みに直面することが多くなります。そんなお悩みについて、シニア犬への負担が少なく、さらに飼い主さんの手間も減り、気が楽になるやさしいお手入れ方法をトリマーの二村陽子先生に教えていただきました。今回は歯みがきと爪切り編です。

シニア犬にやさしい歯みがき

口臭や歯周病が気になるシニア期。シニア犬でもできる限り歯みがきでケアをする必要があります。負担の少ない方法をご紹介します。
【頻度の目安=毎日】
※歯みがきが苦手な犬は、最低でも3日に1回はケアしましょう。

体がかたくなり、あおむけの体勢を嫌がるように……

●体を痛めることもあるので、フセやオスワリでOK !

関節がかたくなっていたり、体に痛みが出ているおそれがあるので、嫌がるならあおむけにさせないほうがいいでしょう。汚れやすい部分に歯ブラシが当たっていればフセやオスワリなどの体勢でみがいても問題ありません。愛犬が嫌がらない体勢を見つけましょう。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

頑固になったためか口に歯ブラシを入れると怒るように

●まずは受診し、口内の状態をチェック

怒るようになるのは、歯周病などで歯肉に強い痛みが出ていたり、歯がぐらついて違和感があるかも。無理に続けるとトラウマになり、歯みがきを一切させてくれなくなることもあります。見た目がきれいでも歯周病のリスクはあるので、まずは獣医師に診てもらいましょう。
●ブラシのかたさや道具を変えてみて

口内に問題がなければ、みがく力や歯ブラシの刺激が強い可能性があるので、力を弱めつつ、毛がやわらかいものに変えてみて。それでも嫌がるなら、歯みがきシートや指サックタイプの歯みがきなど、別の道具に変えると、スムーズにできることが多いです。道具も嫌がるならスプレーやジェルを塗布するケアでもよいので、継続しましょう。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

シニア犬にやさしい爪切り

外での散歩や遊びの量が減ってきてシニア犬の爪は伸びやすくなるため、こまめにお手入れしてあげたいところ。嫌がらずに終わらせる方法を試してみて!
【頻度の目安=月に1回】
※シニア犬で散歩に行けず伸びやすいなどの事情がある場合は、頻度を上げてもOK。

性格が変わったのか爪を切ることを嫌がる

●電動やすりで、先のほうをちょこっと削るだけでOK

爪切りのパチンという衝撃が嫌な犬もいるので、ペット用の電動やすりを使ってみて。爪のとがっている部分を少し削るだけでOK。当てるだけなので、切りすぎて出血する心配が少なくなります。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●胴体側から足先をマッサージしてから足先を持つ

「足先を急につかまれることに不快感を覚えるシニア犬は多いです」と二村先生。まずは嫌がりにくい胴体側に触れ、足のつけ根、足先へと流れるように何度か触れて、愛犬がリラックスしたら足先全体をやさしくゆっくり持ち上げて爪切りを始めて。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●愛犬をあやす役と爪を切る役に分かれて2人で行う

あやす役の飼い主さんが立った状態で愛犬を抱っこし、愛犬の名前を呼んだり、ほめたりして愛犬をあやします。もう一人の飼い主さんがその間に爪を切ると、愛犬の爪切りに対する不快感が軽減され、スムーズに。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
「シニア犬をお手入れする際は、今の愛犬の状態に寄り添うと同時に飼い主さんが気負わないことも大切です」と二村先生。この記事を参考にして、愛犬も飼い主さんもラクなお手入れ法を見つけてくださいね!
お話を伺った先生/トリマー。トリミングサロンHONDEHOK代表 二村陽子先生
参考/「いぬのきもち」2023年10月号『シニア犬にやさしいお手入れ』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室

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