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興奮をしずめる、不安を取りのぞく「効果的な犬のなで方」があるの?

「なでる」はマッサージよりもずっと簡単ですが、少しだけ〝上手になでる〞ことを意識してみましょう。愛犬をとろけさせられることはもちろん、落ち着かせられたり、絆が深まったりと、その恩恵をさまざまに増やしていけます。上手ななで方をドッグトレーナーの油木真砂子先生に教えていただきました。

とろけるサインを知っておこう

撮影/伊東武志
撮影/伊東武志

「なでる」は愛犬の気持ちを最優先に

じつは、「なでる」は犬同士のかかわりには存在せず、子どもを抱いたりなでたりする習性をもつ人に由来する行為。抵抗を示す犬がいるのもそのためです。飼い主さんと愛犬の、「なでたい」「なでられたい」という気持ちを一致させられると、絆も深まっていきます。犬のサインをキャッチし、なで上手になりましょう。

とろけているサイン
・うっとりと目を細める
・表情がうっとりしている
・そのまま眠ってしまう
愛犬を上手になでられ好きへと導いていけると、だんだん応用がきくようになり、状況を好転させたいようなシーンでも生きてきます。

興奮を静めるなで方

過度な期待やうれしさ、ストレスなどから犬が興奮してしまったときに、興奮のスイッチを切り替えて落ち着かせることができます。
撮影/伊東武志
撮影/伊東武志

【姿勢】犬の胸に片手を添え利き手でなでる

撮影/伊東武志
撮影/伊東武志
後ろから犬の胸に利き手ではないほうの手をやさしく添えて動きを止めます。犬は立っていてもOK。犬をつかまえようと追いかけ回したり動きを止めようと強くつかんだりしないこと。

【なで方】耳のつけ根から先へとやさしく流すように

撮影/伊東武志
撮影/伊東武志
親指と人さし指で耳のつけ根をはさみ、丸めた人さし指の上を、親指を滑らせるようにしてつけ根から先へ、最後は完全に耳から手が離れるまでなでます。

【NG!】やり続けると逆効果に

落ち着かない状態から意識が戻れば充分なので、片耳だけ3回など、〝短時間〞がポイント。犬がイヤイヤするまでやると逆効果。そうなる前の切り上げが肝心です。

不安を取り除くなで方

恐怖を感じているとき、怖いと感じている対象物に犬の意識は集中しがちです。そんなときは、〝自分の体の大きさを認識させる〞なで方で気持ちをほぐし、安心を与えます。
撮影/伊東武志
撮影/伊東武志

【姿勢】姿勢は基本自由。犬の胴体をジグザグと触れられる体勢で

撮影/伊東武志
撮影/伊東武志
肩甲骨のあたりから後ろ足まで、背中⇆胴体⇆おなかを、飼い主さんが移動せずにジグザグとなでていける位置につく。大型犬の場合は犬のサイドが全部に手が届きオススメです。犬の姿勢は自由。

【なで方】指先の触れ方に変化をつけてより犬の意識を向ける

撮影/伊東武志
撮影/伊東武志
5本の指をすぼめた状態から、背中からおなかに向けて徐々に指を開きながらなでていきます。おなか付近までなでたら、そのまま今度は、指をすぼめながら背中までなで上げます。これを繰り返します。

【OK!】手のひら全体で面の広い部位をなでるだけでもOK!

撮影/伊東武志
撮影/伊東武志
いかがでしたか? 愛情表現としてだけでなく、興奮を静めたいときや不安を取り除いてあげたいときにも応用してみてくださいね。
お話を伺った先生/ドッグトレーナー、テリントンT タッチ®認定プラクティショナーP2 油木真砂子先生
参考/「いぬのきもち」2023年10月号『愛犬がとろけるなで方』
写真/伊東武志
文/川本央子
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