窓の外を通る車やバイク、室内のちょっとした音など、物音に対する愛犬の吠えグセがあると困りますよね。王道の解決法で直らない場合には、愛犬のタイプに合わせて方法を変える必要があるでしょう。物音に対する吠えを減らす方法を、ペットドッグトレーナーで獣医師の藤本聖香先生に教えていただきました。
まずは、物音が聞こえても何ごともないふりをする
王道の解決法は音がしても何も起こらないことを伝えること。物音がしても害がないことがわかれば、犬の警戒心も減り、吠え続けることはなくなります。犬は飼い主さんの反応を見て「有害」「無害」を判断していることもあるので、飼い主さんは物音がしても気にせずに、ふだんどおりに振る舞いましょう。
いま一歩直らない場合は、犬がヒマすぎるのかも?
いま一歩吠えが直らないという場合は、犬がヒマすぎるのかもしれません。飼い主さん自身が物音を気にしないようにしつつ、犬も気にせず過ごせるようにフォローできるとベストです。
例えば、愛犬の好きなおもちゃを与えてもいいでしょう。夢中になれる対象がほかにあれば、犬も音を気にしにくくなります。
「 報告しようと吠える犬」には何の音かを解説してみる
飼い主さんの顔を見ながら吠えるなど、異変を報告するために吠えるタイプの犬には、飼い主さんが何の音かを解説するのが効果的です。犬に言葉の意味は伝わらなくても、話すときのトーンは伝わります。飼い主さんが落ち着いて「車が来たね」「バイクだよ」などと話しかければ、犬も安心しやすくなるでしょう。
警戒心が強い場合は、物音をごまかして
静かすぎる環境で生活していると、少しの音でも際立って、犬が警戒しやすくなります。例えば、窓の外を警戒しがちな犬の場合は、窓に目隠しシートを貼ったり、窓に近づけさせない工夫をしたりするといいでしょう。また、テレビやラジオをつけっ放しにしておくと、小さな物音が音に紛れて、犬の吠え防止に効果的です。
どんな犬にも、吠えるのには理由があります。愛犬のタイプを見極めて、気持ちに寄り添ったアプローチをしていきましょう。
お話を伺った先生/藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2024年9月号『王道でもダメなら愛犬のタイプ別対策で今度こそ! 吠えを解決する!』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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