愛犬の健康寿命を延ばすためには、体だけでなく心の健康も大切です。心の健康を保つためには、飼い主さんとの「絆」が欠かせません。犬が夢中になる飼い主さんの特徴を「スタディ・ドッグ・スクール」代表の鹿野正顕先生に教えていただきました。
愛犬を夢中にさせることでうまれるプラスのループ
犬は飼い主さんからお世話されると、幸せホルモン「オキシトシン」の分泌が増大します。 人も犬からの愛情を感じることで「オキシトシン」の分泌が盛んになり、より愛犬に夢中になるのです。
飼い主さんが愛犬を夢中にさせると、「犬の方から飼い主さんを積極的に見つめるようになる」→「飼い主さんも犬により愛情を注ぐようになる」という愛情のループが起こり、「絆」アップにつながります。
ここからは、犬を夢中にさせる人の特徴について、詳しく見てみましょう。
絶妙なタイミングと強さでなでる人は安心する
母犬は子犬のために体をなめてお世話をしたり、鳴き声に反応してなめたりします。飼い主さんが愛犬をなでる行為はこれと同じ効果をもたらし、愛犬を安心させています。
とはいえ、やみくもになでるのは逆効果。犬が望むタイミングを逃さず、「リラックスモードで寄ってきたときはやさしくなでる」「はしゃいで寄ってきたときは強めになでる」などの犬好みの強さでなでてあげましょう。
毎日の食事に“張り合い”をくれる人は犬の本能を満たす
動物は苦労せずに食事を得るよりも、試行錯誤して手に入れることを好みます。このことは、「コントラフリーローディング効果」と呼ばれ、とくに犬の場合は狩猟本能が強いので顕著にみられるといわれています。
毎日の食事にも獲物をとる喜びを感じられるよう、「指示やしつけに応えたらドライフードを小分けで与える」「知育おもちゃにドライフードを詰める」などして、“張り合い”を意識してみましょう。
愛犬との「絆」深めるカギは飼い主さんの行動にありました。もっと愛犬を夢中にさせたい人は、無理のない範囲で紹介した方法を取り入れてみてください。
お話を伺った先生/鹿野正顕先生(「スタディ・ドッグ・スクール」代表)
参考・写真/「いぬのきもち」2024年11月号『「絆」アップで心を満たす 愛犬が夢中になる飼い主さんってこんな人!』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。