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冬の暖房に関するNG習慣とは?愛犬がケガや熱中症を引き起こす危険性を解説

飼い主さんがふだん目をつむっていたり、よかれと思ってやったりしている習慣が、愛犬を病気やケガにしてしまうことも。今回は、飼い主さんが冬にやりがちな暖房のヤバい習慣について、獣医師の野矢雅彦先生と藤本聖香先生に伺いました。

寒いからとホットカーペットを高温に設定する

カーペットの上に寝そべる犬
Smitt/gettyimages
「高温のホットカーペットの上で愛犬が長時間過ごすと、低温やけどになることが。とくに、その場でじっとしやすいシニア犬は注意。また、ダックスフンドのような犬種は、低温やけどにより胸部分が脱毛するケースが多いです」(野矢先生)

ホットカーペットを使うときはこうしよう!

ホットカーペットを使用するときは、愛犬が熱さを感じたら別の場所に移動できるようにしておくことが基本です。最低温に設定し、その上に布やタオルなどを敷いて、じんわりと温かさが伝わるようにしましょう。

こたつに自由に出入りさせる

カーペットの上を歩く子犬
Liudmila Chernetska/gettyimages
「こたつの中は高温多湿なので熱中症の危険が。愛犬がうまくこたつから出られずパニックになると、より短時間で熱中症になります。外耳炎や脂漏症をもつ犬は、症状が悪化することも」(野矢先生)

「小型犬がこたつ布団と床の間に潜りこんでいるのに気づかずに、飼い主さんが踏んでしまって骨折させたり、掘りごたつの下に落下してケガをしたりするケースも」(藤本先生)

こたつを使うときはこうしよう!

愛犬とこたつを使うときは、飼い主さんが見守るようにしてください。目を離すときはスイッチを消し、こたつ布団の一部をめくっておきましょう。掘りごたつを使っている家では、愛犬を近づかせないようにしたほうが安心でしょう。

ストーブの近くで暖をとらせる

ソファの上でくつろぐ柴犬
Alina Nikitaeva/gettyimages
「犬は被毛におおわれているため、石油ストーブなどで暖をとらせると、気づかないうちに被毛が焼けることが。最悪、やけどにつながります」(野矢先生)

「ストーブに当たり続けると低温やけどになったり、服を着せてストーブの前にいて熱中症のように息が上がったりすることもあります」(藤本先生)

愛犬に暖をとらせるときはこうしよう!

愛犬のいる部屋は、できるだけエアコンやオイルヒーターなどで暖めるようにしてください。石油ストーブなど燃える危険がある暖房器具を使うときは、倒れにくい安全策を必ず設置し、愛犬を近づかせすぎないように対策しましょう。
愛犬がやけどや熱中症を起こさせないようにするためにも、暖房器具の使い方や安全対策を見直してみましょう。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)、藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2024年12月号『病気、ケガ、不調……愛犬の健康を脅かす!飼い主さんのヤバい習慣』
文/宮下早希
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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