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愛犬が「上手に留守番できるようになる」ための練習方法 犬に「ひとり時間」が必要な理由も解説

愛犬がひとりで過ごす時間は飼い主さんが在宅時であっても必要で、その時間がないと、さまざまな問題が生じてしまいます。今回は、犬にひとり時間が必要な理由や、ひとり時間を上手に過ごすための練習方法について、獣医師の藤本聖香先生に伺いました。

犬にひとり時間は必要なの? ないとどうなる?

ひとり時間が取れていない犬
イラスト/めんたまんた 「いぬのきもち」2024年11月号『在宅時に愛犬と離れる時間、とってますか?おとな犬のひとり時間のススメ』
人はにぎやかな場所に行ったあとや、ちょっと疲れたなと思うときなどにひとりになりたいと思いますよね。犬も同様に、日常的にひとり時間を欲しています。犬にひとり時間がないと、以下のような問題が生じます。

  • 精神的に不安定になる
  • 心身が休まらない
  • 飼い主さんとの関係が悪化しやすい
  • ひとりにならざるをえない状況になったときにパニックになる
  • 吠えなどの問題行動が起こりやすい など

犬にひとり時間があることのメリットとは

ひとり時間を楽しむ犬と飼い主
イラスト/めんたまんた 「いぬのきもち」2024年11月号『在宅時に愛犬と離れる時間、とってますか?おとな犬のひとり時間のススメ』
犬にひとり時間があると、以下のようなメリットが得られます。

  • 留守番が得意になる
  • 吠え問題が少なくなる
  • 本当の意味での絆が生まれる
  • 自分で考える力がつく
  • 災害時なども愛犬の健康を守れる

ここからは、飼い主さんの在宅時も留守番中も、犬がひとり時間を楽しめるようにするための練習方法をご紹介します。

ひとり時間を上手に過ごすためのポイント1. 飼い主さんが見えなくても大丈夫にしよう

おやつに夢中になっている犬
参考・写真/「いぬのきもち」2024年11月号『在宅時に愛犬と離れる時間、とってますか?おとな犬のひとり時間のススメ』
飼い主さんが別室で見えなくても、ひとり時間を楽しめるようにする練習です。在宅時に飼い主さんが見えればひとりで落ち着いていられる愛犬向けです。

ステップ1. 愛犬だけと向き合う時間をつくる

飼い主さんといっしょの時間とひとりの時間のメリハリをつけるために、まずはトレーニングやお手入れ、遊びなど、愛犬だけと向き合う時間を5~10分程度つくります。

ステップ2. 愛犬に“長もちおやつ”を与える

次に、長もちするおやつを与えます。このとき、愛犬がおやつに夢中になっているかどうか確認しましょう。おやつをあまり見ない、食いつきが悪いなどすぐに飽きてしまいそうなら、愛犬がより好きそうなおやつに変更を。

ステップ3. 部屋をそっと出て、1分で戻る

愛犬がおやつに夢中になっているすきに、飼い主さんはそっと部屋を出て、1分経ったら静かに戻ります。飼い主さんが部屋を出たあとに愛犬が吠える場合は、飼い主さんは愛犬が落ち着くのを待ってから戻り、同じように練習しましょう。

ステップ4. 愛犬を30分間部屋の中で、ひとりで過ごさせる

飼い主さんが戻る時間を少しずつ延ばして繰り返し練習し、30分ほど静かに別室で過ごせるようになったらゴールです。洗濯物を干すなど、別室で行う家事などのついでに練習すると、習慣化するのでおすすめです。

ひとり時間を上手に過ごすためのポイント2. 飼い主さんが出かけても大丈夫にしよう

おやつを噛んでいる犬
参考・写真/「いぬのきもち」2024年11月号『在宅時に愛犬と離れる時間、とってますか?おとな犬のひとり時間のススメ』
飼い主さんが家から出ても、部屋の中でひとり時間を楽しむための練習です。在宅時に飼い主さんが別室にいてもひとりでいられる愛犬向けです。

ステップ1. “長もちおやつ”を与えてから家を出て、すぐ戻る

愛犬に長もちするおやつを与えたら、新聞を取りに行ったり、ゴミ出しをしに行ったりして、愛犬を家にひとり残して数分で戻ることを繰り返しましょう。愛犬が吠えたら吠えやむまで待ってから家に入り、初めから練習を繰り返します。

ステップ2. 徐々に時間を延ばし、長時間ひとりで過ごせるようにする

近所への買い物や半日~1日の外出など、愛犬をひとりにする時間を少しずつ延ばし、それを繰り返し練習しましょう。繰り返すことで愛犬は「飼い主さんは出かけるんだな」と察して、ひとり時間モードに自然と気持ちを切り替えられるようになります。8時間程度のひとり時間が過ごせるようになったら、留守番も得意になりますよ。

さらに、家族や知人の家、ペットホテルに1泊できるように練習しよう

愛犬が不安なく留守番できるようになったら、自宅以外の場所で飼い主さんと離れても問題なく過ごすための練習も行いましょう。知人宅やペットホテルなどに、2~3時間ステイ、半日~1日ステイ、1泊と、預ける時間を延ばして慣れさせていってください。
「愛犬をひとりにすると嫌われるのでは?」と思うかも知れませんが、ひとり時間は愛犬と飼い主さんの信頼関係が構築されている証。愛犬の精神的な成長や健康のためにも、ひとり時間を上手に楽しく過ごせるようサポートしてあげましょう。
お話を伺った先生/藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドックトレーナー 獣医師)
参考・写真/「いぬのきもち」2024年11月号『在宅時に愛犬と離れる時間、とってますか?おとな犬のひとり時間のススメ』
イラスト/めんたまんた
文/宮下早希
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