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犬の耳アカ、大量に出ていませんか?気をつけたい犬の耳の分泌物

犬の耳には自浄作用があり、多少の耳アカが出るのは正常。しかし、急に耳アカの量が増えたり、普段と違った色の耳アカが出たりすると、それは病気のサインかもしれません。今回は気をつけたい“耳の分泌物”について、獣医師の近藤仁先生にお話を伺いました。

分泌物って?

そもそも分泌物とは
イラスト/ハニュウミキ 「いぬのきもち」2025年1月号『病気のサインが隠れています!気をつけたい犬の分泌物リスト』
そもそも分泌物とは、体内に蓄えられ、必要なときに体外に排出(=分泌)される物質のこと。汗や唾液などがよく知られています。分泌物には外分泌物と内分泌物の2種類がありますが、外分泌物は体外に排出されるため、体内で異変が起こっているときに病気に気づくヒントになるのです。今回は、注意したい“耳の分泌物”をご紹介します。

気をつけたい耳の分泌物1:耳ダレ

緑膿菌による耳ダレ
緑膿菌による耳ダレの写真(写真提供/ノヤ動物病院島崎徹先生)参考・写真/「いぬのきもち」2025年1月号『病気のサインが隠れています!気をつけたい犬の分泌物リスト』より ノヤ動物病院 島崎徹先生提供
耳の中に炎症が起こるなどで耳道内の湿度が上昇すると、バイ菌がさらに繁殖しやすい環境になり、化膿(かのう)して耳から液体が出てくることがあります。

外耳炎(重度)

重度の外耳炎では、耳ダレのほか、耳から膿が出る、犬が耳を常に傾けている、耳を触ると犬が痛がるといった症状が見られます。

気をつけたい耳の分泌物2:大量の耳アカ

アトピーや耳ダニ、食物アレルギーなどで炎症が起こると耳の中の皮膚が厚くなり、耳道内の汗腺である耳垢腺(じこうせん)が過剰に形成されて大量の耳アカがつくられます。

外耳炎

耳の中で炎症が起こり、そこに細菌や真菌が増殖すると、耳アカが増えるほか、激しいかゆみや異臭を伴うことがあります。

気をつけたい耳の分泌物3:変な色の耳アカ

健康な耳アカは黄色がかった白色ですが、耳の中で細菌や酵母菌などが増殖して感染すると色が変化することも。菌の種類によって、赤茶色や緑がかった黄色の耳アカが出ます。

マラセチア

耳の中でマラセチア(酵母菌)が異常に増殖すると、赤茶色の耳アカが出やすくなります。トイ・プードルなどでよく見られます。

緑膿菌

地面などに広く存在する緑膿菌(りょくのうきん)。散歩中に菌がついた足先で耳をかくなどして感染すると、緑っぽい耳アカが出ることがあります。
耳の中で菌が過剰に増殖すると、ニオイがきつくなります。たとえ分泌物が見られなくても、耳から異臭がしたり、愛犬が耳をかゆがったりしていたら、すぐに受診してくださいね。
お話を伺った先生/近藤仁先生(「こんどう動物病院」院長 獣医皮膚科認定医)
参考・写真/「いぬのきもち」2025年1月号『病気のサインが隠れています!気をつけたい犬の分泌物リスト』
イラスト/ハニュウミキ
文/柏田ゆき
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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