犬と暮らす
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飼い主の両親宅で“帰宅拒否”をする犬 行動からわかる心理を獣医師が解説!
この日は一緒に夕飯を食べたといい、自分たちの家に「さあ帰ろうか」というタイミングで、シロちゃんに「帰りたくない」という意思表示をされたのだそうです。
おいしいものがまだ出てくる…?
玄関まで渋々やってきたシロちゃんは、なにやらうつむきながら考えている様子ですが…。
まだ帰らない(笑)
10分の格闘の末…
ご夫婦が玄関で静かに待っていると、心の整理がついた様子のシロちゃんが膝の上に乗ってきたのだそう。シロちゃんを確保し、ようやく自分たちの家に帰れたとのことです。
ご両親の家に行くと、シロちゃんは毎回帰宅拒否
ご両親の家から帰るとき、シロちゃんは帰宅拒否の状態になることがほとんど。あの日も飼い主さんは、「あ〜またか…。今日はどのくらい粘る気かなぁ?(笑)」と思いながら見守っていたそうです。
「シロのこの行動は、“葛藤”と“甘え”だと思います。『私たち飼い主と一緒にいたいけれど、まだここにいたい…』という葛藤と闘っていると同時に、我々に対して甘えてわがままになっているのかなと。
こういうときは、相当お気に入りのおやつや牛肉でも出さないと食べ物でも釣られないので、単純じゃない“複雑な女心”を感じます…(笑)」
「甘やかしすぎと言われるかもしれませんが、第二の家とはいえ、お留守番をしたりいつもとは別の環境で食事をしたりと、シロなりに気疲れしている部分もあるのかなと。なので、『10分くらいはいいか』と付き合うようにしています」
「私は、『普通は違う家に置いていかれたくないから、迷わず飼い主と一緒に帰るんじゃないの?』と思っていたのですが、『うちも同じです』などのコメントも寄せられ、同じような経験をされている飼い主さんが多くて驚きました!
改めて『わんこは自分を大切にしてくれる人や落ち着く家をよく理解してるんだな』と思い、感心してしまいました(笑)」
【獣医師解説】飼い主さんの両親宅で“帰宅拒否”をする犬の心理
いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。
「今回のシロちゃんは、『好きなご両親、ご両親の家の環境、飼い主さんがそろった状態をもっと満喫したい』という気持ちだったのではないでしょうか。
飼い主さん以外の人のもと(家)でもくつろげる犬の特徴としては、大らかなコや人なつっこいコに多いと思われます」
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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