犬と暮らす
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話題のあの犬のことがわかる! コーイケルホンディエってどんな犬?
●性格:冷静、温厚、高い学習能力
●体高:オス40㎝ 、メス38㎝ (+2㎝ あるいは-3㎝ まで許容)
●運動量:多め(朝晩、駆け足を含む30分程度の散歩)
日本ではレア、オランダの鳥猟犬
日本ではあまり見かけることはありませんが、それもそのはず、2022年のジャパンケネルクラブ「犬種別犬籍登録頭数」ではわずか155頭です。カモ猟では、自らカモを狩るのではなく、魅力的なしっぽを揺らしてカモをおびき寄せます。決してカモを攻撃したり吠えたりしない賢い犬種です。性格は冷静で温厚、学習能力も高く、水遊びやスポーツなどをいっしょに楽しむことができます。
“コーイケル”のルーツはヨーロッパの狩猟犬!?
“コーイケル”の特徴
【毛色】ホワイトの地色に鮮明なオレンジレッド
【被毛】やわらかいウエーブのミディアムロングコート
【飾り毛】ひらひらとはためくフサフサのしっぽ
飼い主さんに聞いた“コーイケル”のこと
怖がりなので子犬のうちにしっかり社会化しつけしました
(愛知県 O.E.さん)
「今まで迎えたコーイケル4頭は、みんな警戒心が強く怖がり。子犬のうちに、ほかの犬や人、環境に慣らす〝社会化しつけ〞をしました。レアで病気の事例も少ないので、毎年の健康診断は必須。長毛がからまないよう、毎日ブラッシングしています。カモ猟をしていた犬種なので水が大好き! 暖かい季節は、川や海で泳がせています」
ボール遊びなど外では活発に動き、家では甘えん坊です
(埼玉県 Y.T.さん)
「活発な愛犬は、フライングディスクやボール遊びが大好き。従順で賢いのでアジリティ(犬の障害物競走)などを通して、一体感や信頼感を得られます。家では家族のひざにあごをのせて寝たり、おなかをなでて~と催促する甘えん坊(笑)。フサフサのしっぽを高く上げて、ゆらゆらと動かしながら歩く姿もチャーミングです」
藤原先生に聞いた“コーイケル”の雑学
オランダの画家、ヤン・ステーンの絵画にもその姿を見ることができますが、17世紀の絵画には〝コーイケル〞に似た犬が多く描かれています。また、オランダ独立戦争の際に敵の侵入を知らせ、暗殺の危機からオラニエ公ウィレム2世を救ったのは愛犬の〝コーイケル〞だったといわれています。
参考/「いぬのきもち」2022年8月号『犬種のこともっと知りたい!』
写真/尾﨑たまき、殿村忠博
文//杉江しの
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