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【獣医師が監修】死亡率が高い犬ジステンパー、その症状から治療法、予防法まで

犬がかかる伝染病の中で、とくに注意が必要なのが犬ジステンパー。伝染力が強く、しかも重い症状が出ることが多いのがその理由です。ここでは病気の原因から初期症状、発見したときの対処法や治療法まで詳しく解説します。
眠る子犬

犬ジステンパーとはこんな病気

犬ジステンパーは、犬ジステンパーウイルスが犬に感染して発症する病気です。かかりやすいのは、ワクチン未接種の生後半年までの子犬。多くの場合、感染後3~7日程度から高熱、鼻汁、くしゃみ、結膜炎、食欲不振、白血球の減少といった症状が現れます。

ただし、ウイルスが犬の体内に入ってから症状が発生するまでの潜伏期間が1週間以内の場合もあれば、4週間以上たってから発症する場合もあります。このため、なかなか感染源を特定できないことや、それまで元気だったのに、突然発症することもあります。

免疫力の強い成犬などでは、そのまま治ってしまうことも多いのですが、免疫力が弱い場合、初期症状に続いて下痢や血便、肺炎などの症状が。一部ではウイルスが脳に侵入してウイルス性脳炎を起こし、けいれんや震えなどの強い神経症状を発症することもあります。こういった強い神経症状が出ると、死に至る場合もあります。

ワクチンを接種していない犬の場合、死亡率が非常に高く、いったん神経症状が出ると死亡率は90%以上、子犬でも50%以上という報告があります。
眠るフレンチ・ブルドッグ

「くしゃみしぶき」が強力な感染経路

そんな重篤な症状をもたらす犬ジステンパーですが、どのようにして感染するのでしょうか? くしゃみなどの「しぶき」を直接吸い込んで、ウイルスを体内に取り込んでしまう飛沫感染と、感染した犬と直接接触した場合、鼻汁や唾液、目やになどの分泌物と接触した場合、排せつ物と接触した場合などに感染する接触感染です。伝染力は比較的強く、ワクチンを接種していない多頭飼育の状況では急速に感染が広がる可能性があります。

発症に気づいたらすぐに動物病院へ

獣医師と子犬
もし犬ジステンパーに感染したかもしれないと思ったら、すぐに動物病院に連絡してください。伝染力の強い病気なので、ほかの動物と接触させないよう隔離が必要ですから、動物病院へ連れて行く前に連絡を入れて、対処方法を相談した方がよいでしょう。

残念ながら、有効な治療薬はまだありません。点滴や二次感染の防止として抗菌剤の投与などの治療を行っていきます。

ワクチン接種が最大の特効薬

ワクチン接種をする犬
非常に伝染力が強く、症状も重い犬ジステンパーにとって、最大の特効薬はワクチンの接種。一般的に、子犬が接種する3種混合や5種混合といったワクチンは犬ジステンパーウイルスに対応しています。例えば3種混合ウイルスの組み合わせの例として、犬パルボウイルスと犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス2型が含まれていて、それを生後6~8週齢以上の子犬に2回接種する、といように予防接種がプログラムされていることが多いです。

まとめ

子犬が発症すると高熱を伴い、死に至ることも多い犬ジステンパー。しかしワクチン接種で予防しておけば怖がることはありません。愛犬の健康と将来についてしっかり考え、ワクチン接種は怠らないようにしましょう。

監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/コージー根本
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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