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犬の目の病気を防ぐために! やっておきたい「セルフアイチェック」

見つめ合ったり目配せしたり、目は愛犬とコミュニケーションを図るうえで大切なパーツ。そんな愛犬の目の健康を守るために、自宅でできるアイチェックを行ってみましょう。動物の眼科に特化した専門病院院長の小林一郎先生に聞きました。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

犬だって見えないのは不安! 目の健康維持には、ふだんのチェック&ケアが不可欠です

ときに「犬は鼻が利くから目が見えなくても大丈夫」といわれることがあります。でもじつは、犬も見えなくなるのはとても不安なもの。日々愛犬の目の状態を確認しケアすることは、病気の早期発見につながり、大切な視覚を守ることに役立ちます。将来愛犬を不安にさせないためにも、ぜひ今から取り組みましょう。

見えているかCHECK!

自宅でチェックしてもらいたいテストを4つ紹介します。いずれも愛犬の反応が鈍かったり、いつもと違うと感じたりしたら、動物病院で相談しましょう。

おおっていないほうの目に手を使づけて、目をつぶるかテスト

【週に1回CHECK!】
愛犬の片目を手でおおい、もう一方の目に拳を近づけます。反射的に目をつぶれば視覚があるということに。何度も繰り返すと拳に慣れてしまって目をつぶらなくなるので、その場合はしばらく時間をあけてから再テストしてみて。反対側の目も同様に行います。
※子犬の場合は、恐怖心が少ないことから目をつぶらないケースもありますが、異常ではありません。
※拳が目に当たらないよう注意しましょう。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

階段をスムーズに上り下りするかテスト

【散歩のつどCHECK!】
散歩ルートに階段があれば、上り下りする際の様子をチェック。とくに下る際は、目が見えにくくなると怖がって下りるのを嫌がるように。目の病気によっては明るいとき、暗いときで視覚に差が出るものもあるので、昼夜で確認を。
日中だけでなく、時間帯を変えて確認を!
日中だけでなく、時間帯を変えて確認を!

丸めたコットンを落として目で追うかテスト

【月に1回CHECK!】
丸めたコットンを愛犬に見せて注目させたら、無言で手を離してその場に落として。音もなくスッと落ちるコットンを目で追えば見えているサイン。ちなみにスムーズにまっすぐ落ちないもの、落ちる際に音がするものはテストに不向き。丸めたコットンを使うのがいいでしょう。
音がしにくい素材がベター
音がしにくい素材がベター

懐中電灯の光を目に当てて目をつぶるかテスト

【月に1回CHECK!】
懐中電灯で目に光を当てて目をつぶるか確認。何度もやると反応が鈍るので、懐中電灯を左右に揺らしながら、光がサッと目に当たるように照らします。まばたきしたり、顔をそむけたりするなら、光を感じているサイン。
※光が目に当たり続けないように注意しましょう。
目をつぶれば光を感じているサイン
目をつぶれば光を感じているサイン

異常がないかCHECK!

【毎日CHECK!】
目に何かしらの病気やトラブルが起きると、次のような症状があらわれます。ある日突然症状があらわれることもあるので、日々のスキンシップの際に目をよくチェックしましょう。

□ 目ヤニがいつもより多い
□ 目ヤニが黄色や緑色をしている
□ 涙で目の周辺の毛が濡れている
□ 黒目が白っぽく見える
□ 白目が充血している
□ 目の表面が濁っている
□ 目の表面がでこぼこしている
□ 目の表面が乾いている
□ 目頭に赤いふくらみがある
□ 左右の瞳孔の大きさが違う
□ 目をしょぼしょぼさせている
□ 目を細めている
□ 目をつぶったまま開かない
□ 目にゴミや毛が刺さっている
□ 頻繁に前足で目をかく
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
自宅でできるセルフアイチェックをご紹介しました。愛犬のしぐさに注目して、チェック項目にひとつでもチェックがついたり、いつもと違うと感じたら、迷わず動物病院で受診しましょう。
お話を伺った先生/「どうぶつ眼科EyeVet」院長、獣医師 小林一郎先生
参考/「いぬのきもち」2025年5月号『おうちアイチェック&ケア』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
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