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「前足をクロスしてフセする」「白線の上だけ歩く」犬のナゾしぐさをプロが解説します!

愛犬がひんぱんにするクセのようなしぐさや行動はありませんか? じつは、それには犬なりの理由があるようです! そこで『いぬのきもち』読者の愛犬のクセに隠された意味を、獣医学博士の増田宏司先生に解説していただきました。

CASE1 フセをするときは必ず“前足をクロス”する

「足が長めで器用な愛犬。生後半年くらいから、フセをするとき、必ず前足をクロスするように。人が足を組むような感覚!?」(沖縄県 M.O.さん 愛犬はメス・1才/8.5kg/ミックス/活発で甘えん坊)
左足を右足にONがお決まり!
左足を右足にONがお決まり!
【増田先生の解答】
●やってみたらしっくりきてクセになったのでしょう

なんとなくやったら、おさまりがよかったのでしょう。それでフセをするときは必ずクロスするようになったと考えられます。前足をクロスしているとすぐに起き上がれないので、安心できているがゆえのクセといえます。

CASE2 ひたすら“白線の上だけを歩こう”とする

「散歩にようやく慣れてきた生後6カ月あたりから、決まったように白線の上を歩こうとするように。景気づけなのかお尻を振ったあとにスタートします」(東京都 Y.Y.さん 愛犬はメス・1才/3.2kg/パピヨン/陽気で好奇心旺盛)
ラインの上をどこまでもどこまでも
ラインの上をどこまでもどこまでも
【増田先生の解答】
●なんだか気に入って決めたマイルール!

人の子どもが、白線の上だけを歩いたり、壁際スレスレで歩いたりする行動を目にすることがありますよね。それと同じで、楽しかったり安心したりなど、「気に入ったからここを歩く」といった自分なりのお決まりがクセづいたといえそうです。

CASE3 “骨形ガム”だけは食べすに“庭に埋める”

骨形ガムLOVE
骨形ガムLOVE
「野生で保護されていた愛犬を受け入れたばかりの6才のころ、おやつとして骨形ガムを与えたら毎回埋めるように。ほかのおやつは埋めないのですが……」(京都府 Y.A.さん 愛犬はオス・推定7才/24.0kg/ミックス/ビビリで食いしん坊)
【増田先生の解答】
●「骨形ガム=特別」と認識しているのかも

野生時代、食べきれない獲物は掘った穴に隠して保管していました。その名残だと思われますが、このコの場合は骨形ガムを〝特別なもの〞と認識して取られないようにしていそうです。逆に、さほど好きでもないものを隠すことも。飼い主さんが困っているなら、骨形ガムは与えず、埋めて隠そうとしないおやつを与えるようにしましょう。
いかがでしたか? なかにはただのクセだと思ったしぐさや行動に病気が隠れていることもあるそう。気になるしぐさや行動があったら、念のためかかりつけ医に相談すると安心ですね。
お話を伺った先生/獣医師。獣医学博士。東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授 増田宏司先生
参考/「いぬのきもち」2022年9月号『そのクセ、なぜするの?』
写真提供/読者の皆さま
文/いぬのきもち編集室
※掲載の情報は「いぬのきもち」2022年9月号発売時のものです。
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