飼い主さんのそばにいるときや、犬用ベッドで眠っているときになどに、おなかを上に向けてゴロ~ンと転がる愛犬の姿を見たことはありませんか? 今回は、そんな犬がゴロ~ンとあおむけになる理由について、獣医師の増田宏司先生にお話を伺いました。
犬はどうしてあおむけになるの?
犬がゴロ~ンとあおむけになるのは、完全にくつろいでいるときや、飼い主さんにかまってほしいときのサインです。
犬がおなかを見せるのは、もともと母犬になめて毛づくろいをしてもらっていたときの名残。信頼している相手の前でしか見せない、無防備なしぐさなのです。
「敵意はありません」と伝えている場合も
ほかの犬に対してあおむけになり、おなかをゴロ~ンと見せる犬もいます。これは、相手に無防備な状態を見せることで、「敵意はないですよ」を伝えるしぐさ。あえて弱点を見せることで、ケンカを避けようとしているのです。
愛犬があおむけになったらこうしよう!
犬が飼い主さんの前にあおむけになるのは、飼い主さんを信頼している証拠。愛犬からの愛情表現だと思って、やさしくおなかをなでてあげてもよいでしょう。ただし、激しくなでると興奮させてしまうこともあるため加減が必要です。
犬のあおむけポーズには、飼い主さんへの愛情や信頼をあらわす気持ちや、「大好きな飼い主さんにかまってほしい」といった甘えた気持ちが込められていることがわかりました。愛犬がこのしぐさを見せてくれたときは、飼い主さんも大好きな気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2018年6月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.13 あおむけゴロ~ン♡』
文/小泉美筆
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。