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急な預かりにも役立つ? 愛犬の「取扱説明書」を作成するメリットや、作る際のポイントを獣医師が解説

クオリティの高さに反響が!
むぎまるくんと取扱説明書
@shibayuusha
紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@shibayuushaさんの投稿。「旅行中、実家にむぎまるを預けるので一緒に取扱説明書をお渡ししました」というコメントとともに添えられた写真には、愛犬・むぎまるくん(撮影時2才/柴犬)と飼い主さんお手製の「柴犬勇者むぎまる 取扱説明書」が写っています。

X(旧Twitter)で話題になった投稿について、飼い主さんに詳しくお話を聞きました。

取扱説明書を作成しようと思ったきっかけは?

むぎまるくん
@shibayuusha
飼い主さん家族は、夏休みに旅行に行く計画を立てていたそう。残念ながら今回の旅行の行き先はむぎまるくんを連れていくことができず、以前から実家にむぎまるくんを預ける相談をしていたといいます。

飼い主さんの両親は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルを飼っていたことがあり、大の犬好き。両親は「任せろ!」という感じだったそうですが、「洋犬と和犬では違うところもあるのでは」と思った飼い主さんは、むぎまるくんを預かってもらう際の注意点をまとめておこうと考えます。
柴犬勇者むぎまる 取扱説明書
柴犬勇者むぎまる 取扱説明書
@shibayuusha
そして作成したのが、「柴犬勇者むぎまる 取扱説明書」でした。
飼い主さん:
「私はもともとこういうパロディみたいなものを作るのが好きだったので、今回も『取扱説明書風に作ったら楽しそうだな』と閃いたのがきっかけです。

両親に渡すと、『まぁ丁寧に!』とおもしろがってくれたのと、前述の通りそういうことは昔からやっていたので『あんたらしい』と言われました。また、私の兄も猫を両親に預けるときに同じような説明書を作っていたと話していましたね(笑)」

早速、説明書の記述が役に立つことに!

柴犬勇者むぎまる 取扱説明書
@shibayuusha
取扱説明書は、むぎまるくんのごはんの好み、散歩のコツ、「これをされたら怒る」などの注意点など、10ページにも渡る内容に。飼い主さんは作成中、むぎまるくんへの愛が溢れて筆が止まらなかったといい、楽しみながら作成したといいます。
ご乱心中のむぎまるくん
ご乱心中のむぎまるくん
@shibayuusha
飼い主さんの思いが詰まった取扱説明書ですが、ご両親いわくいろいろな場面で役立ったのだそう。たとえば、むぎまるくんは実家で“ご乱心状態”になったことがあったそうですが、取扱説明書の「気の済むまでやらせてOK、そのあとストレス解消に遊んであげて」の記述の通りにすると、むぎまるくんは落ち着いたのだとか。

ほかにも、散歩中には次のような出来事があったそうです。
飼い主さん:
『散歩中にほかの犬とすれ違うときに“フセ”の状態になると、飛びかかる準備をしている』と書いていたのですが、まさにそういう状態になったようで、しっかりとリードを握って備えられたと言っていました。

実用的な内容を書いたつもりだったので、しっかりと役立ってよかったなと思いましたね」
くつろぐむぎまるくん
@shibayuusha
「柴犬勇者むぎまる 取扱説明書」のエピソードには、「愛が溢れてる」「すごく内容が気になる笑 預かる方も楽しそう」「すごいです 10ページ、全部の内容気になりますね(笑)」「特に『ご乱心かな?と思ったら』が気になる これさえ読めば、むぎさまをより知れて仲良くなれる必須アイテムですね」「説明書付きって楽しい! すべての人(預ける側、預かる側、本犬)の為になり、色んな意味で良いんじゃないかな」「とてもいいです!うちも今度実家にあずけるので作ります!」など、たくさんの反響の声が寄せられました。

飼い主さんは想像以上の反響に驚くとともに、こんなことを思ったと話します。
飼い主さん:
「『中身を見せてほしい!』という意見が多かったと感じました。愛犬の説明書が欲しいという需要が結構あったのは、意外でしたね」
お出かけを楽しむむぎまるくん
次の旅行ではむぎまるくんも一緒だったそう! 満足げな表情が可愛らしい♪
@shibayuusha
ツンデレでちょっぴりヤンチャだというむぎまるくんは、飼い主さん家族にとって「大切な家族の一員」。飼い主さんは今回の取扱説明書の作成を通じ、むぎまるくんへの愛を再確認したようです。

【獣医師解説】愛犬の「取扱説明書」を作成するメリット

むぎまるくんと取扱説明書
@shibayuusha
実際に、愛犬の取扱説明書を作るメリットとはなんでしょうか? いぬのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生に聞きました。
原先生:
「人と同じく犬の性格は千差万別で、そのコによって苦手なこと(物、行動、人の動きなど)は異なります。こういったものは本犬から直接聞くことができず、普段の生活の中で飼い主さんの中にノウハウとして積み重なるものです。

これを初めて会う人にしっかりと伝えてあげることで、その犬との関係性が築きやすくなり、犬にとっても預けられる時間が楽しいものになりやすくなるでしょう」

どのような点を伝えると預かる側もわかりやすい?

原先生:
「取り扱い説明書を作る際や、預かってもらう人に注意点などを伝える際には、以下のポイントを伝えてあげるとわかりやすいかと思います。

まずは、先述したような『愛犬の苦手なこと(物、行動、人の動きなど)』です。そのほかにも、むぎまるくんの飼い主さんのように『愛犬の行動のクセ』なども伝えられるとよいでしょう。

持病を抱える愛犬の場合は、『どういった病気で、どういう薬を飲んでいるのか?』『どういう症状がでたら、どこの病院に電話すればいいのか?』をあらかじめ整理しておけるとよいかと思います」
写真提供・取材協力/@shibayuushaさん/X(旧Twitter)
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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