犬は日々さまざまな行動で、飼い主さんへ「大好き」という気持ちを伝えています。たとえば、「飼い主さんのあとをついてくる」行動もそのひとつ。今回は、犬が「あとをついてくる」のはどんな意味の愛情表現なのか、獣医師の増田宏司先生に伺いました。
愛犬は思っている以上に飼い主さんのことが大好き!
犬は人をはじめとする多くの生き物と仲よくできる動物ですが、とくに飼い主さんに対しては、仲よくなるために理解しようとする努力を惜しみません。飼い主さんのことをつぶさに観察し、どうしたら「大好き」の気持ちを伝えられるかと、日々試行錯誤してくれているのです。
愛犬がついてくるのは「親愛の好き」のアクション
愛犬が飼い主さんのあとをついてくるのは、親愛の「好き」のアクションで、とにかく大好きな飼い主さんのそばにいたい、片時も離れたくないという気持ちの表れです。
ただし、飼い主さんの姿が見えないと激しく鳴いたり、破壊行動などの問題行動が見られたりする場合は、分離不安の可能性もあります。
愛犬から「大好きアクション」が見られたときの対応は?
犬が人を理解しようと努力しているのと同じように、人も犬を理解することが大切です。愛犬からの「大好きアクション」が見られたら、愛犬が飼い主さんに大好きの気持ちを伝えようとしてくれているのだと理解し、「ありがとう」の気持ちを返すとよいでしょう。
ふだんの何気ない行動が、じつは愛犬からの愛情表現だったとわかるとうれしいですよね。愛犬が「大好きアクション」を見せたらしっかり受け止めて、飼い主さんからも気持ちを返してあげるようにしてくださいね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 博士(獣医学) 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2024年6月号『飼い主さんは想像以上に愛されています! 愛犬からの大好き♡アクションを読み解こう』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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