人は寒い時期よりも雑菌が繁殖しやすい暑い時期のほうが、悪臭を感じやすくなります。今回は、犬用トイレやリビングにただよう「犬まわりのニオイ」をスッキリと解消させるテクニックをご紹介します。ニオイのもとを除去して、夏をさわやかに過ごしましょう!
犬用トイレのニオイを抑えるコツ
トレーには酢やクエン酸でつけおき洗い
犬用のトイレのニオイは、犬の排泄物に含まれる硫黄化合物やアンモニアが原因です。排泄物がふき取り切れず、残ったままだとにおいやすくなるので、トレーやメッシュは定期的に洗うのがよいでしょう。
水洗いでもいいですが、酸性の酢やクエン酸を大さじ2杯程度溶かした水の中にトレーを半日ほどつけてからすすぐとニオイが取れやすいのでおすすめです。
ミョウバン水もおすすめ!
500mlの水に焼きミョウバンを大さじ1と2分の1程度加えて一晩おいてつくった「ミョウバン水」もおすすめです。これをトレーなどにスプレーしておくと嫌なニオイを防げます。焼きミョウバンはスーパーでも購入でき、漬物の発色剤にも使われる食品添加物ですので、犬用品に使っても安心ですよ。
トイレなどは空気清浄機よりも脱臭機が効果的
トイレなどのニオイが強い箇所には、空気清浄機よりも消臭に特化した脱臭機のほうが有効です。キレイな空気の吹き出し口をトイレに向けておくと悪臭を拡散させてしまうので、必ず悪臭の吸い込み口をトイレに向けて置くようにしてくださいね。
使用後のトイレシーツにひと工夫で悪臭が緩和
トイレシーツを捨てる前にバイオ系の消臭剤を吹きかけておくと、ゴミ箱の悪臭が緩和できます。バイオ系消臭剤のなかでも化学物質を含まないスプレーを選ぶと、生きた細菌がニオイのもとを分解し続けるのでニオイを長期間抑えやすくなります。
リビングのニオイを抑えるコツ
空気清浄機を置いてホコリや抜け毛を除去!
ソファーやカーペットなどの愛犬といっしょに過ごす場所は、毛に付着した皮脂や肉球から出る汗や皮脂が原因でにおってしまいがちです。そんなニオイを除去するためには脱臭機がピッタリですが、空中に浮遊する抜け毛を吸い取る空気清浄機を置くのも一つの手です。
空気清浄機を設置する場所は、よどんだ空気がたまりやすい部屋の端がよいでしょう。また、フィルターが汚れていると消臭効果が落ちるので、適切な掃除法で常に清潔な状態を保つことも大切です。
フローリングについた皮脂はアルカリ電解水とセスキで対処して
アルカリ電解水やセスキ炭酸ソーダは、フローリングに付着した皮脂汚れを落とす際に活躍します。これらの成分をフローリングにサッと吹きかけてから雑巾などで拭くだけで、皮脂汚れをスッキリと落とす効果が期待できますよ。
洗えないソファー&カーペットにはイオンが出る扇風機が効果的
ある実験で、イオンが出る扇風機を洗濯物の生乾き臭対策に利用したところ、ニオイがかなり軽減されたそうです。時間はかかりますが、自宅で洗えないソファーやカーペットにイオンが出る扇風機を使うのも、ニオイの緩和には効果的かもしれませんね。
自宅のニオイを知ることが消臭の近道に
犬用トイレやリビングにただようニオイを消すためには、自宅がどのくらいにおうのかを確認することも大切です。リビングのカーテンを外してポリ袋に入れ、外に持ち出したときに感じるニオイが自宅のニオイだといわれています。もしこのときに気になるニオイを感じた場合は、今回ご紹介した犬に優しい掃除法を活用してみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2018年7月号『犬まわりの気になるニオイに!ハイテク家電とお掃除テクを使った! NEW「ニオワセナイ術」』(監修:臭気判定士 臭気対策アドバイザー 石川英一先生)
文/子狸ぼん
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。