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【動画あり】愛犬の腰痛・便秘・足の痛みに|愛犬のツボマッサージにトライ!

今回は、愛犬の症状に合わせたツボマッサージの方法や効果、ツボを押す際の注意点について解説します。日頃からマッサージを取り入れることで、愛犬とのコミュニケーションにも役立つはず。また、病気の早期発見にもつながるかもしれませんよ。

自分でもできる?ツボマッサージの効果は?

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ツボマッサージとは?

犬にも人と同じようにツボがあるのをご存じですか?東洋医学では、「血管」や「神経」と同じように、「経絡」と呼ばれる生命エネルギーの通路があるといわれています。この経絡の上にツボがあり、刺激を与えることで、体の痛みや症状の緩和、病気の予防などに役立つとされているのです。

「なんだか難しそう…」と感じる方も多いかもしれませんが、正確なツボの部分がわからなくても、その周囲を押すだけで一定の効果が見込めるのだそう。まずはチャレンジしてみましょう!

ツボを押すときの注意点とは?

マッサージは愛犬も飼い主さんもリラックスした状態で行うのがベスト。愛犬が嫌がる部位は押さないようにし、嫌がったらすぐにやめましょう。ツボを押すときは、指の腹を使ってゆっくりと押します。力加減がわからないという場合は、キッチンスケールを使って押す練習をしておくとわかりやすいでしょう。小型犬なら200~500g、中型犬なら500g~1kg、大型犬なら2~3kg程度になる強さが目安です。

愛犬の様子を見ながら最初は軽めにマッサージして、徐々に力を強めていきます。愛犬が気持ち良さそうにしていたら、力加減がちょうど良い証拠です。指で押しにくい場合や小型犬の場合は、綿棒を使って押しても良いでしょう。その際は、誤飲を防ぐため、愛犬の届かない場所に置くようにしてください。

※皮膚病や湿疹、腫瘍や傷、炎症など患部へのツボ押しはしないようにしましょう。
※チワワは成犬になっても、頭蓋骨のつなぎ目である「大泉門」が開いていることがあるので、頭頂部のツボ押しはしないでください。

症状に合ったマッサージをしてみよう!

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便秘&下痢のマッサージ

便秘・下痢ともに同じツボを押します。

【押すツボ】
・大腸兪(だいちょうゆ):骨盤と背骨が交差する少し上。背骨を挟んで左右2か所あります。

・小腸兪(しょうちょうゆ):大腸兪からさらにお尻側に下りて骨盤とぶつかった場所に、同じく左右2か所あります。

【押し方】
大腸兪→小腸兪の順に押しましょう。両手の親指で背骨を挟み、5秒ほどかけてゆっくり押します。それぞれ20~30回繰り返しましょう。

元気をつけたいときのマッサージ

心身ともに元気をつけたいときにおすすめ。自律神経の働きを整え、高血圧、動悸、不眠などに効果があるといわれています。

【押すツボ】
・井穴(せいけつ):前足、後ろ足の爪の付け根。

【押し方】
親指と人差し指で爪の生え際を挟むように1~2秒つまみます。各指10~20回行いましょう。

胃腸のマッサージ

胃の蠕動(ぜんどう)運動を促すマッサージです。これからの季節、夏バテや食欲不振などにも効果が期待できます。

【押すツボ】
・足三里(あしさんり):後ろ足のひざの外側にある骨の出っ張りから、少し下がったあたりにあります。

【押し方】
親指を足三里のあたりに当て、5秒かけてゆっくり押します。20~30回ほどマッサージしてあげましょう。

足の痛みを和らげるためのマッサージ(ストレッチ)

ひざの痛みに効果があるとされるツボです。

【押すツボ】
・委中(いちゅう):両ひざの裏側にあります。

【押し方】
ひざの表側に向かうように指で押します。
また、足の痛みにはストレッチもおすすめです。

【ストレッチの方法】
・前足、後ろ足のひざの曲げ伸ばしをする。
・足首をくるくると撫でるようにマッサージする。
・足の指を上下に4~5回動かす。

腰痛を和らげるためのマッサージ

腰痛の原因はさまざまです。老化や肥満、関節の病気のほか、フローリングなどの住環境を理由に来院する犬も増加しています。また、ダックスフンドなどの足が短く胴体が長い犬種は、腰痛持ちが多い傾向があります。

【押すツボ】
・崑崙(こんろん):足首の後ろ側のくぼみ。

【押し方】
筋をつまむようにして親指と人差し指で指圧します。

首・肩のマッサージ

犬は体の構造上、肩こりは起きにくい傾向にあります。ですが、上を見上げたりという動作が多い犬は、首に案外こりが起こります。首のマッサージもしてあげると、愛犬の健康促進につながります。
【押すツボ】
・風池(ふうち):耳の後ろ側にある、首筋付近の両くぼみ。
【押し方】
親指と人差し指で、20~30秒やさしく押します。5~10回を目安に行ってください。首や肩の緊張をほぐし、自律神経のバランスをととのえる効果も期待できます。

リラックス&コミュニケーションのためのマッサージ

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病気や痛みの緩和だけでなく、愛犬とのコミュニケーションにも役立つマッサージ。日頃から愛犬に触れておくことで、病気の早期発見にもつながります。日々のケアにマッサージを取り入れてみては?

お散歩前のマッサージ

体力と気力を高めたいときにおすすめのマッサージです。

【押すツボ】
・湧泉(ゆうせん):後ろ足の一番大きな肉球の下にあります。

【押し方】
足先に向かって、親指で押し上げるように押してあげましょう。6~10回が目安です。

お散歩後のマッサージ

疲労解消に役立てたいマッサージ。前腕・上腕の筋肉のコリや張りをほぐします。

【押すツボ】
・肩井(けんせい):肩甲骨の前側にある左右のくぼみ2か所。人でいう脇の下にあたります。
・搶風(そうふう):肩の関節のわき。肩井の外側の2か所です。

【押し方】
愛犬の後ろ側から、両手の人差し指を肩井に、親指を搶風に置き、肩もみをするように1~2分マッサージしてあげましょう。

1日の終わりにリンパマッサージを

ストレスや運動不足、食生活の乱れなどによってリンパの流れが滞ると、体内に老廃物が溜まってしまうことがあります。むくみや体調不良の原因にもなるので、定期的にマッサージをしてあげると良いでしょう。

リンパマッサージは軽く撫でるだけでもOK。愛犬も飼い主さんもリラックスしているときに行いましょう。なお、リンパ節が少しでも腫れている場合や、何か異変を感じた際には、獣医師に相談するようにしてください。

愛犬へのマッサージはコミュニケーションにもなります

以上、愛犬とのコミュニケーションにも役立つ、ツボマッサージについてご紹介しました。ぜひ愛犬との生活の中に取り入れてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2016年4月号『愛犬ツボMAP』(監修:かまくらげんき動物病院院長 日本ペットマッサージ協会理事長 石野孝先生、かまくらげんき動物病院副院長 日本ペットマッサージ協会理事 相澤まな先生)
   「いぬのきもち」2017年2月号『愛犬にしてあげたいツボ・マッサージ』(監修:かまくらげんき動物病院院長 日本ペットマッサージ協会理事長 石野孝先生、かまくらげんき動物病院副院長 日本ペットマッサージ協会理事 相澤まな先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/tu-ca
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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