リビングなどでくつろいでいると、愛犬がくっついて来たり、寄り添ってきたりした経験はありませんか?実はこのしぐさには、飼い主さんへの“ある気持ち”が隠されていたのです!今回は、犬の“ある気持ち”が起こす、さまざまなしぐさや行動について解説します。
なぜ犬は、飼い主さんにくっつきたがるの?
犬は飼い主さんにほめられたり、遊んでもらったりするなど、一緒に楽しい時間を過ごすと、飼い主さんに対し「好き♡」という心理が働きます。そのため、飼い主さんのそばにいることが幸せと感じるようになり、結果、飼い主さんの近くに寄り添う・くっつくなどのしぐさが見られます。
大好きな飼い主さんにはこんなしぐさも見せます♡
大好きな飼い主さんには、寄り添ったりくっついたりする以外にも、さまざまなしぐさや行動を見せます。例えば、以下のような行動があげられます。
飼い主さんが遊びに誘うとすぐに反応する
毎日楽しく一緒に遊んでくれる大好きな飼い主さんなら、愛犬は「また楽しい気分で遊べるかも♪」という期待から、すぐに遊び始めます。反対に、いつも遊んでくれない飼い主さんに誘われると無視したり、逃げたりすることも。
名前を呼ぶとすぐに飛んでくる
普段からスキンシップなど、良好なコミュニケーションをとってくれる飼い主さんなら、愛犬は 「呼ばれたらまた楽しいことがあるはず!」 という期待感からすぐに駆け寄ってきたり、しっぽを振って返事をします。
飼い主さんが室内を歩いているとき、後からついてくる
いつも楽しい時間を過ごしてくれる飼い主さんなら、愛犬は 「どこに行くの?もっと楽しいことしよう!」という心理から、飼い主さんについていったり、目で追ったりします。一方で、飼い主さんのことが好きではない愛犬は、行き先は気にならず無反応でしょう。
何でも応じるのはNG!愛犬が「分離不安」になってしまうことも
このように愛犬から好かれ、その気持ちを行動で伝えてもらえることは、飼い主さんにとって嬉しく心温まるものです。しかし、好かれたいからと甘やかしすぎたり、かまいすぎたりすると、飼い主さんと離れたときの極度の不安から、問題行動を起こしてしまう「分離不安」という症状を引き起こしてしまうケースも。
スキンシップや遊びは、あくまでも飼い主さんが主導であるということを愛犬に教えましょう。
犬は「好き」という気持ちによって、さまざな行動やしぐさを見せてくれます。その気持ちを飼い主さんがしっかりと受け止め、メリハリを持って接すれば、よりよい関係を築いていけるでしょう。
参考/「いぬのきもち」2018年6月号『いつものしぐさ、心理面からのぞいてみよう!愛犬の心理学』(監修:帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科 准教授 加隈良枝先生、しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/なかたり
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。