複数の犬に囲まれて生活する「多頭飼い」に、一度は憧れたことはありませんか?
しかし、いざやってみると犬同士の相性が悪くてケンカばかりなど、思っていたよりうまくいかないことも……。
そこで今回は、多頭飼いのポイントや事前に準備しておくべきことについてご紹介します。
「多頭飼いしたい!」その前に、確認しておきたいこと
もう1頭お迎えしたいと思ったら、まずは今いる愛犬、つまり先住犬となる犬のしつけと社交性についてチェックしましょう。
先住犬のしつけについて
多頭飼いは、先住犬の基本的なしつけができていることが前提になります。先住犬にムダ吠えや噛みつきグセがあれば、せっかく新しい犬が来ても怖がらせてしまい、関係がうまくいかないこともあるためです。
また、新しい犬が来ると、必然的に先住犬のしつけに割ける時間は少なくなります。1頭にじっくり関わっていられるうちに、きちんとしつけをしておいた方がよいでしょう。
先住犬の社交性について
先住犬となる犬は、ほかの犬と会ったときに多少はしゃいでしまっても、飼い主さんのコントロールでおとなしくなれるでしょうか。あまりにもほかの犬に吠え続けていたり、接触を嫌がっていたりすると、多頭飼いは向かないかもしれません。
お迎えする犬の選び方! 性別・年齢も考えよう
多頭飼いをする際には、犬の組み合わせもポイントになります。新しく犬をお迎えしたいと考えたときは、以下のような点に注意してみましょう。
性別の組み合わせ
一般的に同性同士の多頭飼いは、難しい組み合わせといわれています。特にオス同士は激しいケンカをすることもしばしば。縄張り意識や警戒心が強く、「オレがリーダーだ!」という順位付けの争いが起きやすいのです。また、メス同士も互いに排他的になり、仲良くできない傾向があります。
多頭飼いが初めてであれば、去勢・避妊済みのオス&メスの組み合わせが飼いやすいかもしれません。
年齢の組み合わせ
年が近すぎると、介護やお別れの時期が重なってしまうこともあります。また、子犬とシニア犬など年齢がかなり離れていると、互いが互いについていけない場合も。多頭飼いする犬同士の年齢は、3~4才離れているのが理想でしょう。
多頭飼いを決めた! やっておくべき準備とは?
最後に、多頭飼いを決めたときに必ずやっておきたいことをご紹介します。
去勢は済ませておく
去勢していない犬はホルモンの分泌量が多く、同性の犬に対して攻撃的になりやすくなります。また、産を考えていないのであれば、同性を迎える場合でも事前に手術を済ませておくことをおすすめします。
共有はNG! 事前にそろえておくもの
ケージやトイレなどを共有して使うと嫌がる犬もいるため、「1頭につき1つ」を基本に用意しておきましょう。できればくっつけずに、離れた位置に置くのが理想です。
「顔合わせ」で知り合いになる
先住犬と新しい犬を事前に会わせておくと、相性のよさを判断できます。また見知らぬ犬がいきなり家にやって来るよりも、知っている犬が来た方が先住犬のストレスも少なく済みます。
多頭飼いを成功させるためには、相性のいい性別や年齢差を考え、準備をしっかりしておくことが重要です。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『【Q&A】犬を多頭飼いする前に知っておきたい注意ポイント~人や犬にとってのメリット、デメリットって?~』
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。