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過保護のワンコは要注意!子犬期に気をつけたい「ストレス病」
過保護のワンコは要注意!子犬期に気をつけたい「ストレス病」
0〜1才ごろの子犬には、この時期に注意しなければいけない特有のストレスがあります。飼い主さんは、そのことを理解しておく必要があります。
この記事では、子犬期の犬がなりやすい「ストレス病」のことや、「ストレスをためない工夫」について、くわしく解説していきます!
子犬期は、「ホームシック」「かまわれすぎ」「長時間の留守番」がストレスに
さらに、その新しい家で小さい子どもなどが力を加減せずにかまいすぎると、たちまち疲れてしまいます。
一方で、生後数カ月のうちに長時間の留守番をさせるなど、かまわなすぎることもまたストレスになってしまうのです。
子犬期にかかりやすい「ストレス病」3つ
①胃腸炎(嘔吐)
まずは、胃腸炎(嘔吐)。おもなストレスの原因は……
・新しい環境に来たばかり
・子どもに力いっぱいなでられる
など。突然のストレスに見舞われると自律神経が乱れて、胃の動きをコントロールできなくなります。
胃炎が起きると、食欲がなくなり嘔吐をすることも。胃酸過多となり、黄色い液体を吐くこともあります。
②腸炎(下痢)
腸炎(下痢)にも注意です。おもなストレスの原因は……
・長時間留守番をすること
・はじめてのトリミング
ストレスを感じると腸内細菌のバランスが乱れて「悪玉菌」が増え、下痢が引き起こされます。水っぽい血便になることも。
ウンチの回数が増えたり、そそうが増えたときも腸炎の可能性があります。
③常同症
そして、常同症になってしまう犬も。これは、不安定な精神状態が続くことでなる「心の病」です。おもな原因は……
・長時間の留守番が毎日続いて
・慢性的なスキンシップ不足で
常同症になると、自分の尾を追い続けたり、かみ続けたり、足先をなめ続けたりと一定の行動を執拗に行い続けます。ひどいときは、自分の体を傷つけてしまうことも。
子犬期にストレスをためない3つの工夫
①見守りつつ、かまいすぎない
子犬は触ってかまいすぎても、無関心になってかまわなすぎてもよくありません。「人間の赤ちゃんと接するのと一緒」と考えるとわかりやすいです。
遠くから見守りながら自由に遊ばせてあげ、必要に応じて手を貸しましょう。
②子犬が落ち着ける場所をつくる
ハウスや部屋の隅っこの物陰など、犬が自分の意思で「自分だけになれる場所」をつくってあげましょう。
その場所にいたら、そっと静かにしておいて。遊びたくなったらまた自分から出てきます。「自由に行き来できる安全地帯があること」が重要なのです。
③しつけはほどほどに!
「しつけ本のとおりにやらなければ!」と、がんばりすぎてしまう飼い主さんがいますが、子犬は幼児と一緒。長時間のしつけは、大きなストレスとなります。
とくに、生後6カ月ぐらいまでは要注意! 愛犬が飽きる前にやめる程度にとどめましょう。
過保護すぎても、子犬にはストレスになる
たとえば……
・部屋の温度は一年を通して一定に保っている
・お出かけのときは危険だからと、抱っこしたまま
など、過保護にしすぎていませんか?
ここまで飼い主さんがなんでもやってあげてしまうと、犬が自然な気温の変化に対応できなくなったり、いろんな経験を積まずに成犬になると怖がりになったりして、逆にストレスを感じやすい犬になってしまうのです。
神経質になりすぎずに、大らかな気持ちで愛犬を育てましょう!
「かまいすぎない」「スキンシップ不足にならない」のバランスを考えて、接してあげてくださいね。
文/Honoka
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
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