ブラッシングやトリミングなどの被毛のお手入れは、テクニックが必要だったり、時間や費用が掛かったりするため、できるだけお手入れが簡単な犬種を飼いたいと考える人もいるでしょう。そこで今回は、ブラッシングが簡単でトリミングも不要な“被毛のお手入れがしやすい犬種”を4つピックアップしてご紹介します!
“世界最小の純血種”と呼ばれる「チワワ」
チワワの被毛は、ロングコート(長毛)とスムースコート(短毛)の2種類に分けられます。チワワの場合、ロングコートであっても、一定の長さ以上は被毛が伸びないため、トリミングは必須ではありません。
しかし、ロングコートになると毛が絡みやすく、個体によっては毛量が多くなるため、ブラッシングに時間がかかることも。スムースコートならそのような心配はほとんどないので、被毛のお手入れは簡単でしょう。ただし、メキシコ原産で体の小さなチワワはもともと寒さに弱い犬種。スムースコートの場合はとくにしっかりと防寒対策を取ってあげましょう。
胴長短足が魅力の「ダックスフンド」
ダックスフンドの被毛は、ロングヘアード、スムースヘアード、ワイヤーヘアードの3種類に分けられます。ダックスフンドもチワワ同様トリミングが必須な犬種ではありませんが、そのなかでも被毛のお手入れが簡単なのは、毛玉やもつれができにくいスムースヘアードでしょう。
ただし、ダックスフンドは比較的寒さが苦手な犬種といわれているので、毛が短く寒さを感じやすいスムースヘアードの場合は注意してあげてください。
都市生活にもなじみやすい「フレンチ・ブルドッグ」
フレンチ・ブルドッグは短毛種なので、毛が絡まったり毛玉ができたりすることがなくトリミングの必要はありません。また、日々のブラッシングも比較的短時間で済ませることができるでしょう。
しかし、フレンチ・ブルドッグは寒さに弱い一面があるため、冬場の寒さ対策はしっかりと行ってあげるようにしてください。さらに、鼻が短く体温調整が苦手なので、夏場の空調管理も忘れずに行いましょう。
ユーモラスな表情が魅力の「パグ」
パグもフレンチ・ブルドッグ同様、短毛種なので普段の被毛のお手入れは簡単だといわれています。しかしパグの場合、寒さには弱くないものの、短鼻種なので暑さに弱いという特徴があり、被毛が短い分、紫外線の影響も受けやすくなります。
どの犬種にもいえることですが、暑い時期の熱中症対策はしっかりととってあげるようにしましょう。
番外編! 抜け毛の少なさで選ぶなら……
ちなみに、「抜け毛が少ない」という点で犬を選ぶ場合は、シングルコートのプードルなどが挙げられます。しかしプードルの場合、定期的なトリミングはもちろん、巻き毛のためもつれや毛玉ができやすく、毎日の入念なブラッシングは欠かせないでしょう。
今回は、被毛のお手入れがしやすい4つの犬種についてご紹介しましたが、愛犬となる犬を選ぶときは、注意したい病気や必要な運動量などを総合的に判断して決めることが大切ですよ。
参考/「いぬのきもち」特別編集『犬との暮らし大事典』(監修:一般社団法人ジャパンケネルクラブ副理事長 吉田稔さん)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※ご紹介した犬種の特徴については個体差があります。