「犬は寒さに強いもの」と思われがちですが、生活スタイルや犬種によって寒さへの耐性は異なります。そのため、いつもと同じお手入れでは、寒さが苦手な犬の場合、体調不良などを引き起こしてしまうことも……。今回は、冬のお手入れに関する飼い主さんの疑問を、獣医師による回答とともにご紹介します!
散歩の後の冷えた愛犬の身体のケア方法は?
寒い外から帰ってきたばかりで、寒がっている愛犬をそのままにしていると、体が冷えて体調を崩してしまうことがあります。そこで、足や耳の先、しっぽなどを触ってみて冷たくなっていたら、 ホットタオルでケアしてあげましょう。
ホットタオルは、人肌くらいに温めたお湯で濡らしたタオルを絞って作ります。愛犬の足の裏などに優しく押し当てて、温めてあげてください。
防寒対策につながる被毛のお手入れ方法とは?
愛犬の防寒対策につながる被毛のお手入れといえば、こまめなブラッシングです。ブラッシングで抜け毛をしっかりと取ってあげることで、毛の間に空気が入り込みやすくなるため、体毛の保温性がアップしますよ!
ちなみに、寒さ対策として、室内でも服を着せて防寒しようとする飼い主さんもいます。しかし、犬は「毛立筋」という筋肉で毛を動かすことによって体温を調整しているので、服を着せっぱなしにすると、毛を動かせずに体温調整機能が衰えてしまうことが。
また、ずっと服を着ているとその暖かさに慣れてしまい、より寒さが苦手になってしまう恐れもあるので注意してください。
冬のシャンプーの頻度は夏と同じでいいの?
湿度が低く、乾燥しがちな冬場のシャンプーは、皮膚病にかかっていない健康な犬なら、夏場よりも少し長めの間隔にしてあげてOKです。犬種や犬の肌質にもよりますが、月に1回シャンプーをしている場合、冬場は1ヶ月半に1回くらいを目安にするとよいかもしれません。
部分的に汚れてしまったときは、ホットタオルで拭くなどして清潔を保ってあげましょう。
乾燥から肉球を保護するには、靴下を履かせるといいの?
健康な犬に靴下をずっと履かせていると、肉球が弱くなり、出血しやすくなることがあるため、履かせないほうがよいでしょう。ただし、雪の上を散歩するなど、靴下を履かせた方がよい場合もあります。
愛犬の肉球のひび割れが気になるようなら、肉球用の保湿クリームを塗る手もありますよ。
今回は、冬のお手入れに関する4つの疑問と獣医師の回答をご紹介しました。これらを参考に、寒い冬を愛犬と元気に乗り越えてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2017年12月『寒い季節に必要なことが〇×でわかる! 愛犬ぬくぬく冬支度』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。