犬が自分の鼻や口のまわりを、舌でペロリとなめる行動「舌なめずり」――。よく見られる犬の行動のひとつですが、どのような意味や理由があるのでしょうか。今回は、犬が自分の鼻や口のまわりをペロリと舌なめずりする理由についてご紹介します。
犬の舌なめずりは、気分転換するため!
犬が舌なめずりする理由のひとつは、「気分転換」です。ペロリと舌で自分の鼻や口のまわりをなめることで、気分を紛らわせようとしているのだと考えられています。具体的には、ソワソワして落ち着かないときや、お腹が空いているときなどに見られるようです。
ちなみに、食事前後ではないのに犬が鼻をなめている場合は、緊張している可能性も考えられます。舌なめずりすることで緊張をほぐし、自分を落ち着かせようとしているのでしょう。
食後に舌なめずりするときは満腹のサイン!
犬は「満足しているサイン」として、舌なめずりをすることもあります。ごはんやおやつを食べたあとに、愛犬がゆっくり口のまわりを舌なめずりしていたら、それは満腹のサインです。しっかりとお腹が満たされたことで、気持ちに余裕ができている状態といえるでしょう。
ストレスを感じている場合も……
犬の舌なめずりには、ストレスが関係している場合もあります。たとえば、長時間愛犬を抱っこしているときに、頻繁に舌なめずりするなら、飼い主さんの抱っこの仕方などにストレスを感じているおそれが……。また、飼い主さんが接した直後に愛犬が舌なめずりするときは、飼い主さんの接し方に問題があるのかもしれません。
なでるときの力加減は強くないか、顔を近づけすぎていないかなど、愛犬のストレスになる接し方をしていないか見直してみましょう。
ここでは、犬が舌なめずりをする理由について解説してきました。「満足しているサイン」としての舌なめずりは問題ありませんが、ストレスや緊張、気分転換のための舌なめずりは、少し注意が必要かもしれません。
愛犬が落ち着かない・緊張してしまう理由や原因は何か、また、ストレスの原因となっているものは何かを探り、しっかりと対処してあげてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2018年4月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.11 舌なめずりしちゃう♡』(監修:獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部バイオセラピー学科(伴侶動物学研究室)教授 増田宏司先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。