ドッグフードには魚介類が使用されることがあるため、「魚介類=犬が食べられる食材」と思っている飼い主さんもいるでしょう。しかし、魚介類の中には犬が食べられないものもあるので、注意が必要です。今回は、犬にとって危険な“身近な魚介類”をご紹介します。
犬が食べると危険な“身近な魚介類”
まずは、少量でも食べると危険な、犬に与えてはいけない魚介類を見ていきましょう。
犬にとっては塩分過多《ししゃも・しらす》
ししゃもは塩を振ってから干しているため、ナトリウムの含有量が生魚の5〜6倍程度あるといわれています。また、しらすなどの小魚の場合は、生でも乾燥でも塩分が濃縮されているので、犬が食べると健康を害するおそれがあります。
硬くて消化に悪い《いか・たこ》
いかやたこは身が硬く噛み切れないため、犬にとって消化の悪い食材です。ちなみに、たこは皮の部分がとくに消化に悪いとされています。
殻の誤食の可能性も《えび・かに》
えびやかには殻ごと食べてしまうなど、誤食の危険性があります。また、どちらも犬にとっては消化が悪く、嘔吐や下痢を起こすことも考えられます。
腎臓に負担をかける恐れあり《うに》
うにには腎臓に負担をかけるリンが多く含まれているため、犬には危険な食材です。
犬にとって食物繊維が多すぎる《わかめ》
犬にとってわかめは、食物繊維が多すぎるためうまく消化できません。そのまま便に出てくることもあるので注意しましょう。
犬が食べ過ぎると危険な“身近な魚介類”
続いて、量や与え方に注意すれば、犬が食べることのできる魚介類をご紹介します。ただし、量を間違えると体調不良を起こす危険性もあるので、心配な場合は与えない方が無難といえるでしょう。
脂肪分が多い《ぶり》
ぶりを犬に与える場合は、よく茹でてしっかり脂を落としてから“ごく少量”与えるようにしましょう。比較的脂肪が多い魚なので、とにかく量には注意が必要です。
カロリーと小骨に要注意《うなぎ》
「かば焼き」は調味料を多く使っているので、犬に与えるのはNG。ただし、「白焼き」であればひと口(5g)程度与えても大きな問題はないでしょう。カロリーの高さと小骨には注意してください。
与えるときはふやかして《のり》
味のついていない「焼きのり」なら、与えても構いません。ただし、口の中でくっつきやすいので、ちぎって水でふやかしてから3cm四方程度を目安に与えましょう。なお、青のりや味付けのりは塩分が高いのでNG。
茹でたものならOK《ひじき》
味つけをしていない茹でたひじきなら、小さじ1程度与えてもOKです。ただし、豊富に含まれるカルシウムはほとんど吸収されず、その多くは便となって排泄されてしまいます。
犬は食べ慣れないものを食べると「体調不良」を起こすことが
このほかにも「ほたて」や「かき」は、犬にとっては危険な魚介類として知られています。また、ご紹介した食材に限らず、犬は食べ慣れないものを食べると、胃や腸といった消化器が不調を起こし、下痢や嘔吐などの症状が現れることが。
犬の健康を考えると、基本的には犬用の食べ物のみを与えておく方が安心ですよ。
ぜひ愛犬の健康管理に役立ててみてくださいね!
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『この魚介類・海藻、犬に与えてOK?NG?犬が食べてもいい・食べてはいけない魚介類』
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※与える際の目安量は、ドライフードを主食にしている体重5kgの健康な成犬を想定したものです。