うらめしや～　犬が「幽霊ポーズ」をするときの心理は【獣医師監修】

「ペロペロ」「添い寝」「首をかしげる」など、犬のかわいいしぐさや、くすっと笑えるしぐさはたくさんありますよね。今回はそんな犬たちの、通称「幽霊ポーズ」について、いぬのきもち・ねこのきもち相談室獣医師の先生に質問をしました。かわいらしい画像も合わせてご紹介します。

「幽霊ポーズ」とは？

幽霊ポーズをするミニチュア・ダックスフンドのリブ — いぬのきもち投稿写真ギャラリー

「う～ら～め～し～や～」と両手を前に垂らすようにしてみせるしぐさ。これが「幽霊ポーズ」といわれているものです。
仰向けになったときに、このポーズを見せてくれることが多いようなのですが、どうしてこのような「幽霊ポーズ」をとるのでしょう？獣医師の先生に質問してみました。

どうして「幽霊ポーズ」になるの？

――どうして「幽霊ポーズ」を取るのでしょう？

獣医師：
「幽霊ポーズ」をするのは犬が安心しきっているときです。犬はお腹を出して幽霊のようなポーズをしていますが、お腹は犬にとっての急所で、噛まれた場合はすぐに内臓に歯が刺さってしまうため、命にかかわってくる場所です。ですから、そんな大事なお腹を出して飼い主さんに見せているのは安心している証拠だと言えるでしょう。

「幽霊ポーズ」をしやすいときは？

――他には、どんなときに「幽霊ポーズ」になりやすいのですか？

獣医師：
お腹を見せると飼い主さんがお腹をなでてくれるので、それを犬はしっかりと覚えていて、「かまってほしい」「相手をしてほしい」という気持ちがあるときにも「幽霊ポーズ」をするでしょう。

注意することは？

――「幽霊ポーズ」をする犬について注意することはありますか？

獣医師：
「幽霊ポーズ」は先に述べたように安心している気持ちのときもありますが、犬にとって嫌な出来事が起こっている場合でもお腹を見せて「幽霊ポーズ」をすることがあります。これは「やめてほしい」「勘弁してほしい」などといった気持ちを伝え、お腹を見せることでその場を収めようとしていることもあります。ですから、初対面の犬や飼い始めたばかりの犬に対してお腹を触ろうとすると、噛まれるおそれもありますので注意しましょう。

――「幽霊ポーズ」でお腹を見せたからといって、必ずしも好意的であるとは限らないのですね。特に、初対面などの関係が浅い犬の場合は注意することが大切ですね。

かわいらしい「幽霊ポーズ」3選！

幽霊ポーズをするカニヘン・ダックスフンド×ミニチュア・ダックスフンドのマーレくん — @mara_maragram

ここからは「#いぬのきもち」で投稿された、かわいらしい「幽霊ポーズ」3選をご紹介します。

カメラ目線

こちらはすずちゃん。少し体をひねったカメラ目線が、なんだか今にも話しかけてきそうな雰囲気！　まるでモデルさんの決めポーズみたいです。

ダブルで幽霊ポーズ

なんとダブルで「幽霊ポーズ」を見せてくれているのは、ぽたちゃんとたぴちゃんです。2匹寄り添って仲が良さそうですね。癒される1枚です。

日向ぼっこ？

「幽霊ポーズ」で日向ぼっこでしょうか。こちらは柴犬のももちゃんです。窓際の日当たりのいい場所で気持ちよさそうですね♪

このようにかわいらしい「幽霊ポーズ」は、飼い主さんへの信頼から見せてくれるポーズだったのですね。飼い主さんへの愛の証かもしれません。もちろん、個体差はありますので、「幽霊ポーズ」をしないからといって信頼関係が足りないわけではありません。
一方、関係の浅い犬が「幽霊ポーズ」をしていた場合は意味合いが変わりますので、むやみにお腹を触ってはいけないなど気をつける必要もあります。

犬との信頼関係を深めて「幽霊ポーズ」が見られたらうれしいですね。

（監修：いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室　担当獣医師）
参照／Instagram
取材・文／gyo
※写真は一部スマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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