犬と暮らす
UP DATE
【獣医師監修】毎年数万人が死亡する狂犬病という恐ろしい病
狂犬病とは改めてどんな病気なのか
狂犬病は人畜共通感染症
主な感染動物は犬、猫、サル、オオカミ、アライグマ、ジャッカル、キツネ、げっ歯類、コウモリです。人が感染する場合、その感染源となる動物のほとんどは、犬であると言われています。
発症すると死に至る恐ろしい病気
犬が狂犬病に発症するとどうなるのか?
症状が出るまでの潜伏期間は一定していませんが、平均で約1~2ヶ月ほどで、症状は、むやみに歩き回る、柱や石などの物体に噛みつく、地面を無意味に掘る、特徴的な遠吠えなどで狂躁状態になる"異常行動"と"全身の麻痺"です。
その後、麻痺が末端から始まり、次第に脳に近づき、最終的には昏睡状態になって死に至ります。発病後、異常行動が見られず、すぐに麻痺状態になる場合もあります。
狂犬病予防接種は飼い主の義務
通常、狂犬病はヒトからヒトへ感染することはありませんが、狂犬病発生国から日本へこの病気に罹患した動物が入ってくる可能性があります。さらに、世界的にみても、人への感染のほとんどが狂犬病に感染した犬との接触によるもので、犬の狂犬病予防注射接種率が70%以上なければ、その国に感染動物が侵入すると感染拡大を防げないといわれています。
日本の狂犬病予防注射の接種率は70%
現在は、海外からの感染動物を検疫で食い止め、どうにか国内での発生を防いでいる現状で、もし検疫で防ぎきれなかった場合は、日本でも他国と同様、爆発的な感染を引き起こすこともありうるのです。
こういった理由だからこそ、狂犬病予防注射は愛犬や飼い主さんを守るためだけではないということを認識しておかなければなりません。
狂犬病予防法
Q. 4-6月に狂犬病予防注射を接種できない場合は?
ただし、この予防注射猶予証明書は、あくまで「今は接種をおすすめできない」という証明書です。状態が改善され次第、接種期間を過ぎていたとしても獣医師と相談の上で接種するようにしてください。
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
UP DATE