春は体調を崩すわんこが多い季節といわれます。今回は「どうして春は犬の体調不良が多いといわれるのか?」という疑問について、いぬのきもち相談室の獣医師に解説をしてもらいました。
「春は犬が体調不良になりやすい」というのは本当なの?
はい。本当です。春先は、季節の変わり目による気温の寒暖差が大きいことや、引っ越し、進学、異動などの環境の変化によるストレスがかかるため、人間も犬も心身ともに、疲れやストレスをためやすい時期といえます。
また、こういった疲れやストレスが、風邪などの体調不良につながることがあるのは、人間も犬も同じです。人間の場合は、風邪をひくことが多いと思いますが、犬の場合は、下痢、嘔吐、食欲不振などの「消化器症状」が多くみられます。
家族や生活のわずかな変化を敏感に感じ取って、愛犬が体調を崩すというのはよくあることです。
犬が春先に体調を崩さないようにできることは?
犬が春先に体調を崩さないためは、愛犬をしっかり観察することが大切です。
寒暖差対策をしっかり行う
春先は寒暖差が大きい日もあります、もう春だからといって防寒を怠らないことや、夜の冷え込み対策を行い、愛犬の体にかかる負担を減らしてあげましょう。
愛犬の体調不良に早く気がつき対処をする
食欲や排せつの状況を確認して、少し元気がない様子であればお散歩をお休みして、ゆっくり過ごしてみるのもいいでしょう。食欲不振や下痢、嘔吐などの症状がみられる場合は、あまり様子を見すぎずに早めに動物病院を受診することも必要です。
いつもと違う変化に気が付いたら、早めに対処をすることが大切となります。
愛犬を不安にさせない
愛犬が環境の変化によりストレスを感じているようであれば、スキンシップの時間を少し長めにする、安心できるスペースを作ってあげるなど、愛犬が落ち着くように工夫してあげるとよいでしょう。
愛犬がストレスをためないように気をつけよう
犬の性格によっては、運動でストレスを軽減できる子もいます。この場合は、お散歩の回数を増やしたり、お部屋遊びの時間を多くしてあげるなど、愛犬の性格に合わせて対応してあげるとよいでしょう。
春は、日頃から行っている愛犬の体調管理に加えて、生活の変化などによるストレスがないかを観察して、心と体のケアを特に注意してあげることをおすすめします。今回は、春と犬の体調不良についてご紹介しました。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください