犬と暮らす
UP DATE
共働きで犬を留守番させる。……実際のところ、これってどうなの?
共働きの飼い主さんや、これから犬を飼おうとしている人にとって、気になることといえば『留守番』ではないでしょうか。日常的に犬を留守番させるのはかわいそうなのでは……と感じる方もいるかもしれませんね。
そこで今回は、獣医師の先生に伺った、共働きの人が知っておきたい、犬の留守番の実情や注意点についてご紹介します。
共働きで日常的に犬を留守番させるのは悪影響?

犬を留守番させることは、悪いことではありません。ほとんどの犬は十分な食事と水、そして安心して過ごせる場所があれば、落ち着いて寝て過ごすことができるため、犬にとっても留守番は耐えられない事態ではないでしょう。
愛犬を留守番させるときに肝心なのは、留守中に愛犬がいかに不自由や不満、また危険を感じないような環境を整えておくか――。
たとえば、室内でトイレができるようなしつけをする、モノを壊すといったイタズラができないように不要なものは片づけておくなど、ご家庭の事情を考えて、愛犬にとって安心・安全な留守番対策をすることが大切なのです。
途中から共働きになる場合は注意が必要?

ただし、途中から共働きになる場合は少し注意が必要です。犬を迎えたときから共働きで、いつも一定時間留守番をしているのであれば、特に犬の気持ちに変化はありませんが、途中から共働きになると、環境の変化に戸惑う犬も少なくないでしょう。
その場合、いきなり長時間留守番させるのには無理があるので、まずは短時間からスタートし、少しずつ留守番に慣れさせる練習をする必要があります。
その他、共働きの飼い主さんが注意したいこと

甘やかしすぎに注意
愛犬を留守番させてしまう罪悪感から、出かける前に何度も謝ったり、帰宅後に必要以上にご褒美を与えて甘やかしたりすると、「分離不安症」などになって精神的に不安定になることが。
また、わがままな性格の犬になるなど、さまざまな問題が生じるので、留守番をしてくれた愛犬に対しては、さりげなく「ただいま」と言うようにしましょう。そして、落ち着いて一緒にいられるときに、その喜びを伝えてあげてください。
愛犬の健康管理に注意
共働きだと愛犬と接する時間が限られるため、その不調に気が付きにくくなることがあります。そこで、一緒にいるときはなるべくスキンシップを多くとって、痛みや不調がないか、動きに異変はないかなどを確認し、健康状態に気を配ってあげましょう。
また、愛犬の体質にあった良質のフードを与えたり、動物病院で定期的に健康診断をしてもらったりすることも大切です。
共働きだからといって、過剰な罪悪感をもつ必要なし!

このように、飼い主さんがうまく対策をとってあげることで、共働きで留守番が日常化しても、一定時間であれば問題なく犬を飼うことができるようです。
留守番させてしまうことに対して過剰な罪悪感をもつのではなく、一緒にいられる時間を上手に使って、いつも待っていてくれる愛犬に、感謝の気持ちや愛情を伝えてあげることが大切なのかもしれませんね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/ハセベサチコ
UP DATE