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ある日突然倒れた愛犬。3本の足が麻痺し、脊髄の異常が疑われた

この特集では、難病や障がいをもった愛犬とその飼い主さんの、闘病や暮らしの様子をレポートします。
今回ご紹介するのは、7才のときに、突然「脊髄梗塞」という病気を発症したシュートくんとそのご家族。
それまでの生活が一変したシュートくん一家の、リハビリ奮闘記をご紹介します。

自力で歩くことができるものの、右後ろ足は……

立ったり歩いたりできるものの、よく見ると、右後ろ足に力が入っていないシュートくん。
立ったり歩いたりできるものの、よく見ると、右後ろ足に力が入っていないシュートくん。
鈴木シュートくんは、現在は自分で立って、歩くことができます。
しかし、よく見ると、右後ろ足の肉球はしっかりと床を踏んでいません。
立っているとすぐに滑ってよろけてしまい、歩くときは少し引きずるようにしています。
飼い主の鈴木一江さんは、「でも、ここまで回復するとは思いませんでした」と、発症当時のことを振り返ります。

ある朝突然、足に異変が。立っていられずガクッと倒れた

発症後は、麻痺した右前足でおやつを押さえさせて食べさせるなど、麻痺した足を日常生活で自然に使わせる工夫をしているそう。
発症後は、麻痺した右前足でおやつを押さえさせて食べさせるなど、麻痺した足を日常生活で自然に使わせる工夫をしているそう。
それは、なんの前触れもなく、ある朝突然起こったそうです。
夫の正彦さんとの散歩から帰ったシュートくんが、右後ろ足をピクッ、ピクッと上げているのに気づきました。続いて、右前足にも同じ異変が。
「『散歩中に何か踏んだのかも』と夫と話しながら足を見ようとしたそのとき、シュートがガクッと横に倒れたんです」と一江さん。
何が起こったのか、どこが悪いのかわからず、とても動揺したといいます。

MRI検査の結果、『脊髄梗塞』という病気が判明

現在は、転倒予防として、オーダーメイドした介助ベルトを使って散歩をすることも。
現在は、転倒予防として、オーダーメイドした介助ベルトを使って散歩をすることも。
早朝だったため、24時間診療を行っている動物病院を調べて受診。
そこで診察を待つ間に、左後ろ足にも同じ異変があらわれ、不安が募りました。
エックス線検査、血液検査、神経の検査の結果、「脊髄か脳の異常でしょう」とのこと。
さらに紹介先の高度医療を行う動物病院でMRI検査を受け、「脊髄梗塞」と診断されました。
「脊髄梗塞」とは、脊髄やその周辺の血管が詰まって半身が麻痺する病気です。
なんの兆候もなく発症し、犬は突然、脱力して立っていることができなくなります。
麻痺症状が左右どちらかに重く現れるのが特徴で、ごく初期に痛みが出ることがありますが、多くの場合、受診時に痛みはありません。
手術は行わず、リハビリなどによって、自然にほかの血管が補強されるのを促して治療します。
通常、数週間かけて徐々に回復しますが、後遺症が残る場合もあるそうです。

発症直後は左前足しか力が入らず、自力で排尿もできなかった……

発症した直後のシュートくん。自力で排尿すらできない状態だったそう。
発症した直後のシュートくん。自力で排尿すらできない状態だったそう。
「脊髄梗塞」と診断されたとき、シュートくんは、右半身と左後ろ足が動かせず、上から抱きかかえて立つ姿勢をとらせようとしても、足をブランとさせて肉球を床につけられない状態。
また、自力で排尿もできませんでした。
「命にかかわることはないと聞いてホッとしたものの、立てるようになるか、排尿できるようになるかはわからないと言われ、頭が真っ白になりました」(一江さん)。
あまりに急な出来事で、その状況をうまく飲み込めなかった鈴木さん。
いちばん現実を受け入れ難かったのは、シュートくん自身だったのかもしれません。
次回は、自力で立つことも、排尿することもできなかったシュートくんが、辛いリハビリを乗り越えていく様子をご紹介します。
出典/「いぬのきもち」2019年3月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/佐藤正之
文/江本直美
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