犬と暮らす
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放射線治療で右目の視力を失うも、おだやかに暮らすコーギーのラッキーくん<後編>
放射線治療から数カ月、突然のけいれん発作!
「いよいよそのときが来た――。脳に転移していたら、安楽死も覚悟しなければ……」と思ったそうです。
再発はまぬがれるも、右目を失明
数日後、大学病院で検査。もともと脳に近いところまでがんがあったため、先生も再発を疑いましたが、検査の結果、脳の病変があった場所は、がんとは反対の左側にあることが判明。鼻のがんが小さくなったことで細菌が入りやすくなったのに加え、放射線の影響で鼻の粘膜が弱り、左の鼻の奥が細菌に感染。その細菌が脳に波及し、発作につながったようです。臭い鼻水は細菌感染が原因でした。再発はしていなかったのです!
ただ、残念なことに右目の失明が発覚。もともと白内障が進んでいたため、左目も光を感じられる程度しか見えなくなってしまいました。
「でも、ラッキーはまだ生きられるんだ! と安心しました」(Tさん)
発作、感染症を乗り越え、ようやく普通の生活が送れるように
ラッキーくんがゴハンを平らげてくれること、トイレで立派なウンチをすること、散歩をすること、自分たちに体をくっつけて寝ること――。Dさん・Tさん夫妻が望んだ「普通の生活」が、ようやく送れるようになったのです。
「ラッキーのぬくもりや、笑顔や、安心した寝顔が見られる一日が、少しでも長く続きますように」
出典/「いぬのきもち」2019年1月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/佐藤正之
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