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放射線治療で右目の視力を失うも、おだやかに暮らすコーギーのラッキーくん<後編>

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この特集では、難病や障がいをもった愛犬と暮らしている飼い主さんの、闘病や暮らしの様子をレポートします。今回ご紹介するのは、11才のときに、鼻のがんと診断されたラッキーくん(オス・12才/ウェルシュ・コーギー・ペンブローク)。放射線治療後のけいれん発作、感染症、失明を乗り越え、自宅でDさん・Tさん夫妻とともに「普通の生活」を送るラッキーくんの様子と、お世話の工夫をご紹介します。

1回目の記事|11才の愛犬に「がん」が見つかった飼い主さんが、放射線治療を選んだ理由

放射線治療から数カ月、突然のけいれん発作!

寝ている時間が増えたため、体がこわばらないよう、なでるようなマッサージと、ストレッチも。リラックスしたほうが健康状態もわかりやすいそう。
寝ている時間が増えたため、体がこわばらないよう、なでるようなマッサージと、ストレッチも。リラックスしたほうが健康状態もわかりやすいそう。

 放射線治療から約8カ月がたった11月初めの夜、ラッキーくんがけいれん発作を起こし、夜間救急の動物病院へ。Dさん・Tさん夫妻の頭のなかには「再発」の文字がよぎりました。薬で発作は落ち着いたものの、深緑色のドロッとした鼻水が出たのを見て、異変を強く感じたTさん。
「いよいよそのときが来た――。脳に転移していたら、安楽死も覚悟しなければ……」と思ったそうです。

再発はまぬがれるも、右目を失明

放射線治療の影響でホコリをキャッチするフィルターがなくなり、すぐに汚れがたまってしまうため、1日2回は綿棒でやさしく取ります。
放射線治療の影響でホコリをキャッチするフィルターがなくなり、すぐに汚れがたまってしまうため、1日2回は綿棒でやさしく取ります。


数日後、大学病院で検査。もともと脳に近いところまでがんがあったため、先生も再発を疑いましたが、検査の結果、脳の病変があった場所は、がんとは反対の左側にあることが判明。鼻のがんが小さくなったことで細菌が入りやすくなったのに加え、放射線の影響で鼻の粘膜が弱り、左の鼻の奥が細菌に感染。その細菌が脳に波及し、発作につながったようです。臭い鼻水は細菌感染が原因でした。再発はしていなかったのです!

ただ、残念なことに右目の失明が発覚。もともと白内障が進んでいたため、左目も光を感じられる程度しか見えなくなってしまいました。
「でも、ラッキーはまだ生きられるんだ! と安心しました」(Tさん)

発作、感染症を乗り越え、ようやく普通の生活が送れるように

飼い主さんに呼ばれて駆け寄ろうとするラッキーくん。症状が安定している今は、笑顔があふれます。
飼い主さんに呼ばれて駆け寄ろうとするラッキーくん。症状が安定している今は、笑顔があふれます。

毎月の血液検査で状態を見ながら、副作用が強く出ないよう薬を調整し、2018年4月ごろ、ようやく安定。当初の予測を覆し、放射線治療から1年半以上が経過しました。
ラッキーくんがゴハンを平らげてくれること、トイレで立派なウンチをすること、散歩をすること、自分たちに体をくっつけて寝ること――。Dさん・Tさん夫妻が望んだ「普通の生活」が、ようやく送れるようになったのです。

「再発や感染症のリスクは依然高く、いつどうなるかわかりませんが、あのとき時間をおかずに治療にあたってよかった」と、Tさんは振り返ります。

「ラッキーのぬくもりや、笑顔や、安心した寝顔が見られる一日が、少しでも長く続きますように」


出典/「いぬのきもち」2019年1月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/佐藤正之

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