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犬が足を引きずる・カクっとなる…「ナックリング」とは

犬が足をズルズル引きずって歩いたり、足がカクッと折れてしまうのはナックリングと呼ばれる症状かもしれません。ナックリングについて、いぬのきもち相談室の獣医師が解説します。

ナックリングは足の感覚異常で起こる

ブーツを履いて足を守るのもナックリング対策の1つ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ナックリングとは、なんらかの原因で足先の神経伝達がうまくできずに起こる足の感覚異常で、足の着き方に異常が出るのが特徴です。神経伝達が原因の場合は、損傷箇所によって前足でも後ろ足でも起こります。

ナックリングの特徴的な歩き方

足先を丸めて甲で地面に立っているのに元に戻さない、戻せないことや、足の爪を地面に擦りながらズルズルと引きずって歩くこともあります。

感覚異常が起きているので、多くは足首が曲がったまま歩いても痛みを感じることがなく、血が出ていても平気で歩こうとします。

シニア犬はナックリングを起こしやすい

どの犬種もシニア期に脊椎の変形や足の筋肉の衰えなどが原因でナックリングが起こることがあります。

ウェルシュコーギーやダックスフンドなど犬種によっては、若いうちに変形性脊椎症や椎間板ヘルニアの症状の1つとして起こることもあります。

ナックリングの対処方法1:病院で治療を行う

治療方法は、原因となっている神経部位によって異なります。老犬の場合は、手術をせずに神経の働きや関節の動きを補助するサプリメントや痛み止めの薬を使う治療や、足先の保護を行います。

ナックリングの対処方法2:マッサージで血行をよくする

マッサージ中の気持ち良さそうなコーギー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
足を動かすことで血行を促進し、感覚を取り戻すこともあります。自宅ではマッサージなどを行い、少しでも正しい感覚で足を動かせることを目指します。

ナックリングの対処方法3:ブーツやハーネスなどを使用する

「ねぇねぇ、それな〜に?」「このブーツでお散歩行くんだってさ。」
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
足の甲に犬用のブーツやゴム製の足先カバーを履かせて足を保護し、胸や腹をハーネスなどで補助して、可能ならば積極的にお散歩も行います。

足の形や犬の性格、ナックリングの進行状況によっては、ブーツが脱げたり、うまく歩けないことや絶対安静が必要な場合もあるので、獣医師に相談しながらケアを行います。

ナックリングの対処方法4:筋力アップで老化を遅らせる

老化による足の機能低下は避けられませんが、若い頃からお散歩で足腰の筋力を鍛えて老化を遅らせることや、足のマッサージなどで血行を促進させることがナックリング予防となります。

シニア期を快適に過ごすためにも、元気な頃から毎日運動をする習慣をつけておきましょう。

いぬのきもちWEB MAGAZINE|シニアになってきたらお散歩で注意したい6つのこと

監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/mak
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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