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日本の気温は年々上昇中。『犬の熱中症』はこんなに危険!
ここでは、犬の熱中症の症状を中心にその危険性について解説します。
そもそもどうして熱中症にかかるの?
熱中症は症状が一気に進むため、まずは予防が肝心ですが、万が一に備えて、症状にいち早く気づけるようにしておきましょう。
熱中症にかかると体温はどのくらいまで上がる?
犬の平熱は小型犬で38.6~39.2度、大型犬は37.5~38.6度と、体の大きさや個体によってもばらつきがありますが、40度を超えると危険な状態といわれています。そして、42度を超えると多臓器不全で死に至ることもあり、大変危険な状態といえるでしょう。
ではここから、犬の熱中症の詳しい症状についてご紹介します。
熱中症になるとどんな症状があらわれる?
すぐに気づいてあげたい「初期~中期」の症状
その後、症状が進むと心拍数や脈拍数が上がり、血流量もさらに増加します。すると、粘膜に充血が見られたり、臓器の機能が弱まることで嘔吐や下痢、痙攣(けいれん)などさまざまな症状があらわれ、意識がなくなったりすることもあるようです。
「末期」状態になると取り返しがつかないことになるかも
ちなみに、末期になると血便や血尿、吐血、ぐったりして動けない、オシッコが出なくなる、オシッコやウンチが勝手に出てくるなど、かなり重い症状が見られます。
日本は熱中症のリスクが高いので要注意!
なお、熱中症のリスクが高まるのは7~8月ですが、実は近年、5月ごろから熱中症になる犬が急増している(※1)ことが明らかになっています。平均気温は年々上昇し、東京はなんと世界平均の約3倍もの勢いで上昇しているのだとか。(※2)
日本は世界的にも熱中症リスクが高い国といえるので、十分な対策が必要でしょう。
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、犬の熱中症対策についても詳しくご紹介しています。気になる方はそちらもぜひ参考にしてください。
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※1 アニコム損害保険株式会社(2015年4月1日~2016年3月31日の間にアニコム損保「どうぶつ健保」に契約した犬496,649頭について、熱中症での請求を調査。犬種については、合計1,000頭以上のもののみを抽出)
※2 環境省「夏季のイベントにおける熱中症対策ガイドライン2018」を参考に、株式会社シーオーツーで作成
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