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多頭飼いが犬の幸せとは限らない! 意外と多い「多頭飼いの誤解」

多くの飼い主さんが、多頭飼いを検討していたり、実際にしていたりします。多頭飼いをすることで、幸せな暮らしができそうなイメージがありますが、実際はそう上手くはいかないようです。
今回は、多頭飼いに関する誤解やつまずきポイントを、実際の体験談も含めてご紹介します。

多頭飼いをしている人やしたい人が多い?

2匹で遊ぶキャバリア
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
いぬのきもち編集室が行ったアンケートでは、犬の飼い主さんの約7割がすでに2頭以上の犬を飼っており、現在は1頭を飼っているという飼い主さんも、その86%が「多頭飼いをしたい」と回答しています。

また、もともと多頭飼いに対して強い思いを持っていたわけでなくても、急遽保護犬や被災犬を引き取ることになったり、飼い主さん同士の結婚によって自然と多頭飼いになったりと、思いがけず多頭飼いになることも。

ですので、今は「1頭派」の飼い主さんも、多頭飼いについてある程度知っておくことは必要かもしれません。

実は勘違い? 犬にとっての幸せとは

仲良く寄り添って眠る2匹
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんの中には、「犬は群れで暮らす動物だから、家の中に犬が1頭しかいないのはかわいそうなのでは」と考える方がいるようです。

しかし、人とのかかわりが深い家庭犬においては、無理に「犬だけの群れ」を作る必要はありません。

家庭犬にとっては、多頭飼いをして犬の群れを作るより、飼い主さんとの関係を深く築くことが「群れること」であり、幸せなことなのです。

多頭飼いで不幸せになってしまったケースも

仲良くお散歩中の2匹
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
幸せそうに見える多頭飼いですが、すべてのケースでうまくいくわけではありません。ここでは、多頭飼いをしたことで起こった、飼い主さんの“ツライ体験談”をご紹介します。

仲良く過ごす姿が見たかったのに……

愛犬がさみしいのではという思いもあり、犬同士が寄り添って仲良く過ごす姿を想像し、多頭飼いを始めたという飼い主さん。

しかし、犬同士の年齢が近く、同性であったため、序列争いが過熱してしまったのだそう。普段の生活スペースも別々、お散歩などのお出かけも1頭ずつという、予想もしていなかった生活を送ることになってしまったといいます。

ほほえましい2頭の生活だったのに

ある飼い主さんは、仕事の都合で留守番をさせる機会が多くなったことをきっかけに、一緒に留守番できるようにと、2頭目の犬を飼い始めました。

最初から驚くほど仲良く過ごし、常に2頭一緒に過ごしていたそうですが、先住犬が先立ってしまうと、残された犬がストレスから体中をなめこわして、脱毛症状になったり、夜鳴きや粗相が増えるなどの問題行動を起こしたりするように。

2頭が一緒に生活する中で、依存が大きくなってしまったようです。

多頭飼いに向けて準備すること

2匹でのお散歩中に記念撮影
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
多頭飼いを始める際は、ついつい思い込んでしまう「犬の幸せ」に対するイメージにとらわれず、心を整えて受け入れる準備をすることが必要です。

そして、去勢・避妊をしておく、ケージやトイレを1頭ずつ用意しておくなど、環境作りもしっかりとしておきましょう。

その他、家庭内のしつけのルールの確認や、先住犬を他の犬や新しく迎えようとしている犬に慣れさせておくことなどの準備も重要です。

我が家・うちのコに合った幸せを

仲良く並ぶチワワとダックス
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
一見幸せそうな多頭飼いも、家庭環境や犬の性格などによっては上手くいかないこともあります。

多頭飼いを検討する際には、多頭飼いをして起こりうるトラブルなどについてあらかじめ理解し、今一緒に暮らしている愛犬の幸せは何かを、しっかりと考えることが大切です。
参考/「いぬのきもち」2017年12月号『多頭飼いで幸せになる人・不幸せになる人』(監修:スタディ・ドッグ・スクール代表 鹿野正顕先生、ジャパンケネルクラブ 日本警察犬協会及び日本動物協会認定インストラクター 戸田美由紀先生)
文/くら
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんのであらかじめご了承ください。
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