愛犬を留守番させるときは、飼い主さんがみていられない分、あれこれ考えて心配ごとが増えやすいもの。食事や排泄量の変化、しつけの困りごとなど、どうしたらいいかと悩んでしまいますよね。今回は、そんな犬の留守番にまつわる6つの疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q.毎日ではなく、週1~2回の留守番はかえってストレスになるのでしょうか?
A.慣れてしまえば大丈夫です
犬は順応性が高い動物です。「飼い主さんもときどき出かけるんだな」と思う程度なので、そのサイクルに慣れてしまえば大丈夫です。留守番させない予定の日でも買い物に行くことはありますし、少しだけ家を開けなければならなくなることもあるので、あまり気にせず過ごしましょう。
Q.もうすぐ1才なのに、帰宅するといまだにうれションします
A.帰宅後すぐにかまわず、まずはトイレへ誘導を
なによりも帰宅後に興奮させ過ぎないことが大事です。クレートの中で留守番している犬なら大げさに声をかけず、吠えていないタイミングでクレートから出してトイレに連れて行きましょう。
クレート・水・トイレが設置された屋根付きのゲージ(通称:屋根付き一戸建て)で留守番している犬は、トイレで排泄したことを確認してから外へ出すように心がけましょう。
家の中をフリーで動き回れる状態で留守番している犬の場合は、興奮が止まりにくいので、屋根付き一戸建てで留守番させることから始めてみましょう。
Q.チャイムで吠える犬は、留守中にチャイムや電話の音を切ったほうがいいのでしょうか?
A.音を切るか、小さくしたほうが〇
留守番中のチャイム吠えには飼い主さんが対応できませんし、犬は吠えたことで不審者を追い払えたと勘違いし、吠えグセが悪化する心配があります。可能ならば音を切るか、切れない場合は小さい音にしてから出かけると、激しく吠えるのを防げるでしょう。
Q.留守中に排泄をしないのですが大丈夫でしょうか?
A.短時間の留守番なら、しない犬も多いです
留守番中は犬の活動量が減るので、代謝が下がって普段よりもよおしません。短時間の留守番なら一度も排泄しない犬も多く、健康状態が悪くなければ心配しないで大丈夫でしょう。
なかには、留守番に緊張して排泄していない場合もあるので、帰宅したらトイレを促してあげてください。
Q.留守中フードを食べず、帰宅すると食べ始めます。ストレスを感じているのでしょうか?
A.「お腹がすいていない」のではないでしょうか
怖がりや寂しがりやな犬なら留守番のストレスで食べなくなることもありますが、短時間の留守番だと活動量が少ないので、単純にお腹がすいていないから食べないことも多いです。飼い主さんの帰宅後にフードを食べるなら問題ありません。
健康面で心配し過ぎる必要はありませんが、フードを食べずに置いておくと傷むので、衛生的に心配です。食べないなら外出中はフードを置かないようにするか、長時間の留守番の場合には自動給餌器を使うのもよいでしょう。
Q.おやつを与えるタイミングは、留守番の前と後ではどちらがイイでしょうか?
A.帰宅後で、トイレをすませたあとや何かした後に与えて
おやつは帰宅後にあげたいですが、飼い主さんが帰宅した興奮状態にあるときにおやつを与えると、犬は興奮したりとびついたりしたことを誉められたと勘違いして、ますます興奮するようになってしまいます。
帰宅後に排泄を促したあとや、落ち着いてオスワリしたときにおやつを与えるのがベストなタイミングでしょう。
留守番だからといって、犬も極端にストレスを感じる訳ではないようなので、心配し過ぎる必要はありません。普段どおりのしつけを意識して、冷静に犬の様子を観察することを続けていけば、きっと解決していけるでしょう。
参考/「いぬのきもち」2018年5月号『ハイテク家電も取り入れて、より安心・より快適に♪ 愛犬のためのnew留守番スタイル』(監修:「Can! Do! Pet Dog School」専任インストラクター 川原志津香先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。