愛犬が吠えるとき、「ダメだよ」と注意しても、吠えやまないこともあるはず。そんなときは、犬が吠える理由について考えてみましょう! 今回は、犬が吠えてしまう理由について解説します。解決方法もご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
お客さんが来ると吠えるのはなぜ?
お客さんが来ると吠えるのは、犬好きなお客さんだと嬉しくなって「遊ぼう!」とテンションが上がったり、初めての人だと「誰かな?」と不安になったりしているから。
また、「吠えちゃだめだよ!」と注意しても、鳴きやまないことがあるのは、吠えたことに反応してもらえた(=相手をしてもらっている)とカンチガイし、興奮してしまうのが原因です。
「ごほうび」を活用しよう!
オスワリやフセは、犬にとって吠えにくい姿勢。そこで、お客さんが来たらオスワリやフセなどの指示を出して、ごほうびのおやつを与え、吠えずにお客さんと会うことに慣らしていきましょう。
不安定な気持ちもおやつで紛れるので、吠えずにお客さんに会うことを覚えていくはずです。
ゴハンのときに吠えるのはなぜ?
ゴハンの時間になると犬が吠えるのは、ずばり、早くゴハンが食べたいから。ゴハンの時間が近づき、飼い主さんがゴハンを用意をする音やいいニオイがすると、期待と興奮が高まって吠えてしまうのです。
また、ゴハンがもらえるのは朝と夜の2回、ゴハンの時間も毎日決まっている、といった場合も、「早くちょうだい!」と要求吠えしやすくなります。
「必要以上に待たせない」のがポイント
ゴハンを与えるときは、必要以上に待たせないようにしましょう。あらかじめ一食分を保存袋に入れておくなどすると、さっと出せるのでいいですね。
また、ゴハンが1日に2回だと、犬の期待が高まりやすくなります。1日のゴハンの数回を増やしたり、時間をランダムにしたりして、ゴハンに対する期待を落ち着かせるのも手です。
窓の外から聞こえる音に吠えるのはなぜ?
敏感な犬や外飼いの犬は、近づいてきた不審な物に対して吠えることがあります。これは、自分のテリトリーに入ってきた人やものに警戒して追い払うため。
人や車からすると、犬が吠えても吠えなくても通り過ぎるのですが、犬は自分が吠えたことで不審なものが遠ざかったとカンチガイし、それが習慣化してしまうのです。
外からの刺激を受けにくい環境を作って
外から聞こえる音などに対して吠えてしまう場合は、あらかじめ外からの刺激を与えないような環境を作ることが大切です。
外の音や景色が見えない静かな部屋で過ごさせたり、音が聞こえてこないように厚手のカーテンを利用したりするとよいかもしれません。
愛犬の気持ちになって考えると、解決方法が見えてくるもの。ぜひ、今回ご紹介した解決法を参考に、愛犬の吠えを減らす工夫をしてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2016年4月号『困りごと解決のヒントに!犬のアタマの中をのぞいたら 吠え・噛みの理由がわかった』(監修:犬のしつけ教室 DOGLY代表 日本動物病院協会認定家庭犬インストラクター 荒井隆嘉先生)
文/ishikawa_A