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犬はいつも今を生きる・自分中心で生きる。知能レベルのナゾに迫る

パートナーや家族の一員として、長い間人々から愛されている犬。実はその知能レベルは、人に例えると「2歳児」くらいに相当するといわれているのをご存じでしょうか? 今回は、犬の知能レベルが人の2歳児と同等といわれるゆえんと、犬の生態についてご紹介します。

言語能力~犬は二語文までなら理解できる~

散歩中のチロちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
人は2歳くらいになると、2つの単語を組み合わせた文章(二語文)を操れるようになりますが、犬も教えることで、「オモチャ、トッテ」のような言葉を理解できるようになります。

しかし、「むこうのカゴに入っているおもちゃを取って来て」のように多数の単語を並べてしまうと犬は理解ができず、「何か言っているな」としか思わないようです。

環境認識~過去を振り返ることができない~

毛布に包まれるポンスケちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は同じような記憶の繰り返しによって獲得される、「手続き記憶」という方法で物事を記憶しますが、この方法は情報として記憶に残るものの、いつどこで記憶されたかまでは残りません。

これは人の2歳児も同様で、その結果目の前で起きていることだけがわかり、過去を振り返られず、相反する「未来」という概念もわからないのです。

命に限りがあることも理解できない

先述したように、犬は過去と未来を認識できないため、物事を相対的にとらえることができません。同時に言語をもたないため、有限や無限の考え方がわからず、命の限りも理解することができないのです。

なお、人は3歳くらいになると「命」を理解しはじめ、死についてもわかるようになってくると考えられています。

判断基準~自己を中心に考える~

へそ天中のぽこちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は自分を客観視したり、物事を比較して考えたりはせず、すべて自分中心に考えているといわれています。そのため、相対的に考えないと理解できない時間や、お金の概念がわからず、物品の価値などを理解することはできません。

これは2歳以下の子供も同じで、何事も自分中心に考えて行動します。

相手の立場に立って物事を考えない

「相手にこう思われるかも」という想像ができるようになるのは、人の場合3歳くらいからだといわれており、2歳児には「恥ずかしい」「相手に悪い」という感情がありません。
犬も同様で、恥ずかしさや罪悪感は抱かず、相手のことだけを考えて何かをするようなことはないといわれています。
犬の生態を正しく理解できれば、愛犬の能力や本当の気持ちを、今より上手にくみ取れるようになるはず。ぜひ、普段のお世話に役立ててみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2019年11月号『犬は永遠の人でいう2才児なんです!』(監修:しつけスクール「Can ! Do ! Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※人の成長には個人差があります。
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