毎日たくさんの動物たちを診察している獣医師の皆さんですが、愛犬への接し方がヘンだなと感じる飼い主さんに時折遭遇するそうです。そんなイマドキ飼い主さんの「これはおかしい!」と感じる愛犬への接し方エピソードを激白してもらいました。
ケース1:愛犬好きがエスカレートして愛犬に依存ぎみに
愛犬が分離不安でお留守番がさせられないという飼い主さんが増加傾向にあるそうです。愛犬にさみしい思いをさせたくないからなるべくそばに居てあげるものの、やがて飼い主さんのほうが愛犬と離れるのが不安になってしまうことも。
愛犬も飼い主さんも離れて過ごせず、共依存の状態になっている点に獣医師の皆さんからは心配の声が挙がりました。
ケース2:「散歩が嫌いな子だから」と散歩をさせない
飼い主さんの都合で愛犬に散歩をさせないケースも多々あるそうです。その理由をたずねると「うちの子は散歩が嫌いだから」「忙しくて散歩に連れていく時間がない」などの意見が返ってくるとのこと。
また小型犬の飼い主さんからは「小さいから散歩は必要ない」という勘違いをしていたケースもあったそうです。ですが、散歩が足りていない犬は決まって肥満ぎみなことが多いとの告白がありました。
ケース3:見た目命?愛犬に過剰なダイエットを強いる
「近所の人に『お宅の犬、太りすぎじゃない?』と言われたもので」と、人目を気にして極端なダイエットをさせていたという飼い主さんもいたそうです。人の体重1kgと犬の1kgでは割合が大きく違うので、急激にやせさせると体に大きな負担をかけてしまいますと、アドバイスをもらいました。
ケース4:愛犬を過剰に人間扱いしてストレスをかける
イマドキ飼い主さんの中には「教えなくても排泄はちゃんとトイレでできるようになるはず」「言い聞かせなくても吠えたりしなくなるはず」という幻想を抱いている人もいるそうです。
愛犬を家族の一員として大切にするのは良いことですが、犬を犬として尊重することも大事と獣医師さんから指導がありました。
ケース5:注射1本で「かわいそう!」と大騒ぎ
診察中に少し触れただけで「乱暴にさわらないで!」と睨んできたり、注射1本打つのに「痛いよね、かわいそうに」などと騒ぐ飼い主さんもいるようです。病気や痛みなどで愛犬が苦しんでいる姿を見ると、心配になる気持ちはよくわかります。ですが飼い主さんが不安そうにしていると犬のほうも動揺してしまうので、グッとこらえて欲しいとのことです。
まずは目の前にいる獣医師を信頼して!
愛犬の接し方としては、関わりすぎても関わらなすぎてもどこかで支障をきたすものです。まずは「獣医師を信頼してほしい」との言葉をいただきました。
今回獣医師の皆さんが明かしてくれたイマドキ飼い主さんには「極端」という共通点がありますね。やり過ぎにもやらな過ぎにもならないよう、適度な距離で愛犬と接していきたいですね。
参考/「いぬのきもち」2019年12月号『こんな飼い主さんはイヤだ!獣医師がホンネを告白!!覆面座談会』(監修:いぬのきもち獣医師相談室)
文/紺道ゆあん
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。