お手入れは、身だしなみを整えるだけでなく、病気やケガを防ぐためにも欠かせませんよね。しかし、頻度が多すぎても少なすぎても愛犬の負担になってしまうことがあるんです。そこで今回は、正しいお手入れの頻度をはじめ、とくにケアしたい犬など、お手入れにまつわる情報をお届けします。
ブラッシングは毎日行おう
ブラッシングのお手入れ頻度の目安は、ずばり毎日です!
1日1回でもいいのですが、時間があれば1日2回ブラッシングできるといいですね。
毛の表面だけブラシをかけていない?
ブラッシングには、抜け毛や毛玉などを取ることで、皮膚の通気性や被毛の保温性を高める効果があります。また、血行も促進されるのでマッサージしたような効果も♪
ブラッシングが不足すると毛玉やもつれができてしまったり、皮膚が蒸れたりして皮膚炎を起こしてしまうこともあります。
毛の表面だけブラシをかけがちですが、根本からすくようにしっかりブラシをかけましょう。
とくにケアしたい犬
シャンプーは2〜4週間に1回行おう
シャンプーのお手入れ頻度の目安は、基本的に2〜4週間に1回です。毛のベタつき具合によって調整しましょう。
シャンプーの頻度は多すぎても少なすぎてもNG
皮脂が多いと、皮膚や毛がべとついて脂漏性皮膚炎やマラセチア皮膚炎を起こしたり、アレルゲンが付着してアトピー性皮膚炎になったりすることがあります。そのため、定期的にシャンプーをして清潔に保つことが大切です。
しかし、頻度が多くても皮膚のバリア機能が低下してしまうため、膿皮症や脂漏性皮膚炎になることも。シャンプーのしすぎにも気をつけましょう。
とくにケアしたい犬
シー・ズー、アメリカン・コッカー・スパニエル、ダックスフンド、ラブラドール・レトリーバーなどです。
嫌がる犬も多い爪切りは、月に1回でOK
爪切りのお手入れ頻度の目安は、月に1回です。
嫌がる犬にはごほうびをあげて、ほめながら少しずつ慣らしていくのがポイントです。あまりにも嫌がる場合は無理をせず、プロにお任せしても。
爪は切り過ぎも伸びすぎもトラブルのもとに
爪切りの頻度が不足して爪が伸びすぎてしまうと、巻き爪になり皮膚に刺さって傷つけたり、カーペットや床に引っかかって転倒し、脱臼や骨折したりといった危険性があります。
また、深爪すると細菌感染の原因にもなるので、切りすぎにも注意が必要です。
とくにケアしたい犬
間違ったお手入れが習慣化すると、かえって愛犬の健康を損なうこともあります。愛犬を病気やケガから守るため、今回ご紹介したお手入れ頻度の目安を参考にしてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2016年2月号『部位別 病気・ケガのサインをチェック!ポイントをおさえて愛犬の健康維持に役立てよう!病気・ケガから守るお手入れ 厳選10』(監修:フジタ動物病院院長 獣医学博士 藤田桂一先生、獣医師 小倉啓介先生、動物美容師 林みゆき先生)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。